小久保監督がWBC代表メンバー発表 「大谷、菅野、則本、石川を先発で想定」

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抑えは状態のいい投手を使う

昨年秋の強化試合でのピッチングが評価され代表の座をつかみ取った岡田 【Getty Images】

――小久保監督から個々の選手に直接伝えたのでしょうか? その時、どんなメッセージを伝えたか教えてください。

 選手には直接伝えました。ともに世界一を取りに行こうと。

――初戦のキューバ戦の先発投手は頭の中にありますか?

 もちろん候補はあります。名前は言いません。

――先発投手4名の名前は出ましたが、抑え投手の構想は?

 経験でいったら平野、松井になりますが、その時の状態のいい投手を使う方向で行くと思います。

――投手コーチは権藤コーチ一人ですが、ブルペン担当は?

 ブルペンには(バッテリーコーチの)村田コーチが入ります。昨年秋の強化試合もその形でした。

――初戦となるキューバ戦の重要性は?

 強い相手ですし、経験したことのないような緊張感のなかでスタートすると思います。その試合でいいスタートを切れるかどうかは勝ち上がるうえで重要になると思います。そういう重圧も含めた中で、しっかり結果を残せるだろうと思える投手に託そうと思います。

――第2先発として想定している投手は? 牧田投手、増井投手らが入ると思いますが、その他は?

 千賀の存在がポイントになってくると思います。増井も牧田も含めて、短いイニングも長いイニングも柔軟に行けるメンバー編成になっています。

――メジャーリーガーは青木一人で、辞退した選手もいますが、それ以外では呼べなかったのでしょうか、それとも選ばなかったのでしょうか?

 詳細は申し上げられないので心苦しいですが、結果的に投手のメジャーリーガーは入らなかったということです。

――先発4投手が1次ラウンド、2次ラウンドでのローテーションになっていくのでしょうか? キャッチャーは一人に固定するのか、それとも投手に合わせて起用していくのでしょうか?

 4人を先発とてして考えています。投げる試合は申し上げられませんが、その4人で行く予定です。キャッチャーはそのピッチャーとのコンビネーションで起用していく考えです。

岡田は強化試合での好投が決め手

――今回選ばれたなかで藤浪投手、岡田投手がいますが、11月の強化試合でアピールして入ったと思うのですが、両投手の評価と期待する点を教えてください。

 藤浪に関してはストレートを打たれたのですが、そのあとはカットボールを織り交ぜながら抑えており、球の力は武器になると思い選出しています。岡田は正直あの時のピッチングで決まりました。肩のできる早さ、フィールディングのうまさ、どの場面でも起用できるという点で選びました。

――リリーフ投手をどの観点から選んだのでしょうか? 左は何人、変則は何人、フォークのあるピッチャーを、などあると思いますが、総合的にどう考えて今回の選出になったのでしょうか?

 右左の少し変則と言いますか、サイド気味の秋吉、宮西を軸に考えました。その二人は早くから構想に入っていました。平野については去年の交流戦明けからのピッチングで、あのフォークは武器になると判断して選びました。牧田、千賀は臨機応変に後ろでも起用できるので幅広く使えると考え、メンバー選考しています。

――セカンドは山田、菊池の両選手がいますが、この二人が他のポジションを守る可能性は?

 山田はセカンド一本でいきます。菊池はショート、サード含め、緊急時はそこも考えています。

――これまでに比べると発表が遅くなっています。過去の大会のように候補を多めに選び、合宿を経て最終メンバー選考というやり方ではなく、今回はチームの一体感を重視しているように感じます。一方、デメリットとしては発表が遅くなったことで選手の準備期間に影響があると思うのですが、その点はいかがでしょうか?

 発表は今日になりましたが、選手にはかなり早い段階から伝えていましたので、準備についての心配はないです。一体感については、寄せ集めのチームではないという部分が強みだと思っています。このメンバーを中心にいままで代表として戦ってきたので、そういう点を含めて集合日を1週間遅らせて2月22日にしています。一つのチームとして活動するという点は重視しています。

――野手の最後は議論となったとのことですが、平田選手が選出されたポイントは?

 平田については体の心配だけでした。昨シーズン終盤から肩の状態が良くないということを聞いていたので、その確認をしていました。そこが問題ないということで、メンバーに入りました。

――千賀投手は昨年秋の強化試合ではボールに苦労したというコメントもありましたが、その点については?

 強化試合の初戦だけの結果で決めるのは難しかったですが、その後(オランダ戦で)タイブレークで2回目の登板があったので、その時もフォークを操れてはいなかったのですが、オフを含めてボールに慣れてもらえれば武器になると考えて選びました。

――WBC初戦のキューバ戦の1週間後、2次ラウンドで再びキューバと対戦する可能性があります。初めての投手を起用する方が国際大会では武器になると思いますが、初戦の先発投手とは別の投手を起用するかどうか、その辺については?

 ピッチャーの調整を最優先にしますので、対戦国というよりはピッチャーのコンディションを優先にして先発投手を組んでいく方向です。

――かつての日本はスモールベースボールを標ぼうして優勝しました。今回はそういうイメージがあまりしないのですが、打って勝つということでしょうか?

 打ち勝つというよりは、投手を中心に最少失点で切り抜ける野球ではないと勝てないと思っています。メンバー的には足も速くて、守備もできる選手を選んでいます。長打力でガンガン行こうという訳ではありません。

――本番までに壮行試合など実戦が5試合ありますが、そこで試したいことは?

 試すというよりはゲーム感覚がない状態でキャンプインして集合しますので、例年のシーズン開幕に合わせる感覚とはまったく違うことは選手も分かっていると思います。その5試合で戦えるだけの準備をしてほしいということだけです。

――米国報道で予備投手枠があるとも出ていますが、その辺の検討は?

 公式には発表されていないので、今はその点については答えられません。

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