小久保監督がWBC代表メンバー発表 「大谷、菅野、則本、石川を先発で想定」

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唯一のメジャーリーガー青木について、小久保監督は「経験を伝えてほしい」と語った 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 以下、小久保監督の一問一答。

――メンバーを発表して、今の率直な気持ちを教えてください。

 日に日に緊張感も高まりますし、頭の中はメンバー編成も含めて、そのメンバーをどう使おうかということで頭がいっぱいです。

――世界一奪還に向けてのメンバーだと思いますが、どんな心境でメンバーを選んでいましたか?

 強化試合も含めてどの布陣がベストかを考えながら、投手のところが一番悩みました。

――一番悩んだ理由は?

 やはり、(1次、2次ラウンドは)10日間で最低6試合という日程が決まっていますので、その中で先発、第2先発、中継ぎ、抑えのバランスをどうするか、コーチ陣含めて一番議論しました。

――野手に関しては比較的選びやすかったのでしょうか?

 一緒にやって来たメンバーが中心になるということで、最後の1枠のところで議論はありましたが、それ以外のところはすんなり決まりました。

――今回の侍ジャパンをカラーで例えるとしたらどんなチームカラーになりますか?

 やはり投手陣だと思います。ロングも行ければ、後ろでも行けるという13人の投手編成ができたので、あとは本番へ向けてけが人が出ないことを祈るだけです。

――あと一人選ぶことができますが、投手、野手、どのポジションで選出しますか?

 野手です。早めに発表したいと思います。

――具体名は?

 頭にはありますが、まだ調整が必要なので(言えません)。

青木にはメジャーでの経験を伝えてほしい

――メジャーリーガーは現時点では青木選手のみとなりましたが、“世界一”を経験している青木選手にはどんなことを期待していますか?

 彼自身の口から「どんな状況になろうとも必要になれば参加します」と伝えてくれていたのでその心意気と、メジャーで戦っている強さ、経験を同じ野手に伝えてもらいたいと期待しています。

――青木選手の起用法は?

 打順は1番もしくは2番で起用しようと思っています。

――注目が集まっている大谷選手は投手登録になっていますが、今回は投手専念になっていくのでしょうか?

 基本は投手として考えています。日程的にどこで野手として出場可能かは日本ハムの栗山英樹監督や日本ハム球団とも話をしますが、基本的には投手中心で起用していきます。

――野手として起用していくことも考えられますか?

 野手といってもDHか代打ということですね。

――どんな部分を期待していますか?

 まずは先発で与えられたイニングを抑えてほしいという思いだけですね。

――侍ジャパンのエースは大谷投手ですか?

 エースは周りが決めることですから、菅野もいますし。

――現時点では侍ジャパンの先発投手を数名挙げるとしたら、大谷投手、菅野投手のほかにどの投手が入ってきますか?

 則本、石川らが先発という位置づけです。

4番は筒香か中田かどちらか

――一方、打線は4番は中田選手を起用していましたが、WBCでも中田選手が中心になってきますか?

 中心なのは間違いないですが、4番は筒香か中田かどちらかです。

――両選手に期待することをそれぞれ教えてください。

 中田は(2015年の国際大会)プレミア12でもランナーをかえす勝負強さが際立ってましたし、筒香はこの2、3年の成長が著しく、国際大会で通用する逆方向へ強い打球が打てるところが一番の武器ですね。そこを十分発揮してほしいと思います。

――1番か2番に青木選手、クリーンアップに中田選手、筒香選手が入るという打順になると思いますが、それ以外については?

 サードは松田しか選んでいないので基本的には松田で行きますし、ショートは坂本が昨年の成長もありますので。あとは集合してから状態を把握し、見極めていきたいと思います。

――投手中心に守備で勝っていくということですが、打線についてはどう考えていますか?

 東京ドームが会場となりますが、長打はそれほど期待できないと思います。どちらかというと長打を期待するというよりは一つの塁を確実に進めていく、走塁含めてそういう野球をしていきたいと思います。

――約1カ月後、2月22日に集合になりますが、選手にはどんな準備をしてきてもらいたいですか?

 過去大会に比べると1週間ほど集合を遅らせているので、そのメッセージとして「試合のできる体で集まってもらう」という話は選手にしています。連係プレーも含めて、今までと変わりのないメンバーでやってきていることを含めても1週間遅らせての集合となっているので、試合のできる体で集まろう、ということです。

――監督の目指すところを教えてください。

 世界一です。

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