18年ぶりトヨタ参戦で注目集まるWRC チャンピオン撤退で混戦模様か?

田口浩次

トヨタの代表は4度王者のマキネン

東京オートサロンに展示されたヤリスWRC。カラーリングはもちろんだが、最新車両をそのまま展示したことで、大いに注目が集まった 【田口浩次】

 1月13日〜15日に千葉県・幕張メッセで開催された「東京オートサロン2017」では、トヨタが参戦するヤリスWRC(日本名:ヴィッツ)と、過去に参戦していたWRC車両3台を展示。大いに人気を集め、クルマ好きの入場者にWRCの知名度を高めていた。

 最新WRCマシンはさすがに迫力があり、なかでもドアミラー部分さえ、車体を空気の力で下に押さえるダウンフォースを発生するための形状となっていて、空力を考えたボディ形状に、カメラを向ける人がとても多かった。

トヨタはドアミラーのステーを空力パーツとしている 【田口浩次】

 18年ぶりに参戦するトヨタは、カーナンバー10と11を得てラリー・モンテカルロに出場する。カーナンバー10は、VWから移籍したラトバラ、カーナンバー11は、参戦以前の開発テストなども担当していたユホ・ハンニネン(フィンランド)。さらに今後スポット参戦するテストドライバー契約のエサペッカ・ラッピ(フィンランド)も加わった。そしてチーム代表は4度WRC王者となったトミ・マキネン(フィンランド)。

 チーム本拠地もフィンランドにあり、フィンランド人を中心とした現場に、エンジン開発を担当するドイツのTMGと日本の東富士研究所が共同して戦うこととなる。同じくトヨタが参戦しているWEC(世界耐久選手権)では、TMGと東富士研究所、そしてチーム運営でフランスのレースチームであるオレカがともに戦い、2014年に王者となっている。WRCでも、初年度から王者を目指すことは難しいが、10年先を見据え、どう戦っていくのか? 18年ぶりのトヨタの戦いと、WRCというモータースポーツに注目したい。

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