【ノア】中嶋が王者の意地 ヘビー級転向の拳王に快勝 20歳の清宮が杉浦と共闘へ「強くなりたい」

高木裕美

ヘビー級に転向した拳王に快勝し王者の意地を見せつけた中嶋 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 9日のプロレスリング・ノア「The First Navig.2017」東京・後楽園ホール大会では、8大シングルマッチを開催。今年のテーマである「NOAH the REBORN」を体現するべく、ノア再生に向けて選手たちが個々の力をアピールしてみせた。
 メインイベントでは、GHCヘビー級王者の中嶋勝彦が、ヘビー級に転向したばかりの拳王にノンタイトルマッチで快勝。「ノアをもっともっと光り輝かせたい。そのために、オレは、止まらねぇ!」と絶叫した。

中嶋の蹴りに拳王も蹴りで真っ向勝負

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 2日前に同所で前王者である杉浦貴を退け、3度目の防衛に成功したばかりの中嶋に対し、拳王は序盤から得意のキックを連発。拳王が先にサッカーボールキックを仕掛けると、中嶋も即座に打ち返し、互いに一歩も引かず。中嶋の空手仕込みの蹴りに対し、拳王も日本拳法で鍛えたキックで渡り合う。

最後はバーティカルスパイクで完勝

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 さらに拳王はアンクルホールドで足へのダメージを蓄積させると、強烈なミドルキックの打ち合いからハイキックでダウンを奪うことに成功。15分過ぎには必殺技の蹴暴も決まるが、カウントは2。ダイビングフットスタンプをかわし、最大のピンチを切り抜けた中嶋が、エルボー連打、ランニングローキックからのバーティカルスパイクで完勝し、王者の意地を見せつけた。

中嶋「オレは止まらねぇ!」

中嶋はベルトが欲しいのなら「結果を出せ」と拳王を挑発 【写真:SHUHEI YOKOTA】

“ノア再生”に向け、それぞれの選手がそれぞれの信念を持って動き出す中、王者として迎え撃つ立場の中嶋は「今、いろんな動きがあり、いろんなヤツらが動いている。言うのもいい。行動するのもいい。ただ、結果を出せ。オレはベルトを持ってここにいる。そんなヤツらを待つつもりはない。オレは光り輝くために先へ行く。なぜなら、オレは止まらねぇ!」と、ベルトが欲しいのなら、追いついてみせろと挑発した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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