【新日本プロレス】鈴木軍が襲来! みのるがオカダを失神KO 失意の棚橋がNEVER6人タッグ王座を獲得

高木裕美

新日本マットに鈴木軍が乱入。オカダをKOしたみのるはベルト総獲り宣言 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 5日の新日本プロレス「NEW YEAR DASH !!」東京・後楽園ホール大会では、超満員札止めとなる1738人を動員。前日の1.4東京ドーム大会の興奮冷めやらぬ中、早くも次なる刺客たちが続々と現れた。
 セミファイナルでは、CHAOSと本隊が10人タッグで激突。だが、試合後、招かれざる敵・鈴木軍が襲来し、新日本マットに“嵐の予感”が訪れた。

突如現れた鈴木軍がリングに雪崩れ込む

試合終了後、観客の悲鳴とともに鈴木軍がリングに雪崩れ込んだ 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 前日のメインイベントでは45分を超える壮絶な死闘の末、ケニー・オメガからIWGPヘビー級王座を守り抜いた“レインメーカー”オカダ・カズチカ。柴田勝頼との同級生対決を制し、NEVER無差別級新王者となった後藤洋央紀。真壁刀義&本間朋晃組を出し抜き、IWGPタッグ王座を戴冠した矢野通&石井智宏。ドームでは輝かしい結果を残したCHAOSが、そのわずか24時間後、ベルトを狙う新鋭と、突如現れた無法者集団の前に、無残な姿をさらした。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

“崇高なる大泥棒”矢野は、前日奪った2本のタッグベルトとタッグリーグ優勝トロフィーを手に笑顔。オカダも右のわき腹から腰にかけてガッチリとテーピングを施しながらも、本間へのセントーンアトミコ、ロビンソンへのリバースネックブリーカー、本間へのドロップキックなどを繰り出してみせる。一進一退の攻防の末、柴田のPKによるアシストを受けたロビンソンが、パルプフリクションで後藤からピンフォールを奪取。次なるタイトル争いのドラマの始まりを予感させるも、そんな記憶を吹っ飛ばすほどの衝撃が訪れた。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

【写真:SHUHEI YOKOTA】

  15年の1.4東京ドーム大会での抗争をきっかけに、約2年間、プロレスリング・ノアへ侵攻していた鈴木軍が、新日本マットに復活。大将・鈴木みのるをはじめ、ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr、飯塚高史、タイチ、TAKAみちのく、エル・デスペラードの7人が大挙してリングに乱入すると、アーチャー&スミスのKESが石井にラリアット、矢野にキラーボムを敢行。オカダはたった1人で鈴木軍に向かっていくも、多勢に無勢。みのるはオカダをスリーパーで絞め落とすと、ゴッチ式パイルドライバーでマットに突き刺した。

みのる「オレたちに宝をすべてよこせ」

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 観客の大声援、そしてブーイングを受けたみのるは、「オレたちに宝をすべてよこせ。何もかも食い荒らしてやる」と宣戦布告。かつて、ノアのGHC4大タイトルを独占したように、新日本マットのタイトルをすべて奪い取ると予告した。
 前日はドームの頂点に立ったヒーローが、顔面を踏みつけられ、無様な姿をさらす中、観客はみのるのテーマ曲「風になれ」を大合唱。これまでもバレットクラブ、LIJと、反体制でありながら、観客の興味をひきつけ、魅了してきたユニット抗争に、鈴木軍も加わり、新たな陣取り合戦を仕掛けてきた。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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