【年越しプロレス】樋口&宇藤の若手タッグが優勝 岡林がイケメン化 カズはカミングアウト!?

高木裕美

年越しの瞬間はヤンキー二丁拳銃が祝福

年越しの瞬間はヤンキー二丁拳銃の2人が祝福 【佐瀬順一】

 年越しの瞬間はヤンキー二丁拳銃が祝福した。トーナメント準決勝2回戦の途中でスクリーン上でのカウントダウンがスタート。5分経過のアナウンス直後に、年越しまであと1分を切ると、宮本とイサミは対戦相手の宇藤、樋口を合体ドロップキックで場外へ落とし、リング上を占拠。観客と共に新年へのカウントダウンを行うと、新年を迎えた瞬間、「新年あけましておめでとう」の掛け声から、同時に場外へトペスイシーダで飛び込んでみせた。

 イサミは前年もリング上でカウントダウンの瞬間を迎えており(真霜拳號&イサミvs関本&竹下)、2年連続で新年を初トペ発射で祝った。

不協和音の“二世タッグ”も最後は強い絆

注目の“二世タッグ”は、1回戦こそ連携がうまくいかなかったが、徐々に絆が芽生えてきた 【佐瀬順一】

 坂口征夫(DDTプロレス)&橋本大地(大日本プロレス)による二世タッグは、惜しくも準決勝敗退。だが、2人の間に強い絆が生まれた。

 共に新日本プロレスで一時代を築いた“世界の荒鷲”坂口征二と“破壊王”橋本真也を父に持つ2人。だが、坂口は大地を青二才扱いし、1回戦のバラモンシュウ&バラモンケイ組との対戦では、タッチワークも成立せず。それでも、大地がバラモン兄弟のお株を奪う墨汁ミストで勝負を決めた。

 2回戦の真霜拳號(KAIENTAI DOJO)&入江茂弘(DDTプロレス)組との対戦では、徐々に連係を見せ始め、真霜にサンドイッチキックを見舞うなど、合体技も炸裂。試合後には握手で互いを認め合うと、準決勝で敗退後には、敗れた大地に坂口が肩を貸して退場するなど、父親同士がかつて結んだ師弟の絆が、2人の間にも結ばれた。

岡林が“イケメン”化、カズは“サブの世界”に目覚める!?

岡林(左)はイケメン化! ジャケットプレイも披露した 【佐瀬順一】

 前年はまさかの男色化で場内を騒然とさせた岡林裕二(大日本プロレス)は、今回は黒潮“イケメン”二郎(WRESTLE-1)とタッグを結成。1回戦では、黒潮が勧めるジャケットを断固拒否し、頑なな態度を貫いたが、試合のピンチを黒潮が脱いだジャケットに救われたことから態度を軟化。

 2回戦ではなんと自らジャケットを着用し、福山雅治の「HELLO」に乗って客席へ乱入。カツラで髪を大増量し、試合中にはトレンディエンジェルばりに何度もジャケットプレイを行ってノリノリになるも、惜しくも2回戦敗退。それでも、場内からは惜しみない「イケメン」コールが送られた。

カズ・ハヤシが、共通点の多いディーノに感化され、目覚めてしまう…… 【佐瀬順一】

 一方、前年は岡林を男色に“目覚めさせた”男色ディーノ(DDTプロレス)は、今回はベテランのカズ・ハヤシ(WRESTLE-1)とタッグを結成。1回戦では竹下&神谷組と対戦した。

 ディーノは自分とカズ、さらに歌手の槇原敬之さんも、共に同じ5月18日生まれであることから、「共通点がある」と確信。まずは、いつものように男性客を襲いまくるも、カズは嫌悪感を示すばかりで反応なし。

 だが、5分過ぎ、ディーノのリップロックがカズに誤爆し、落としたのをきっかけに、カズが覚醒。まずはディーノと濃厚なディープキスをかわすと、竹下の顔面にまたがり、紅白のアンダーパンツをチラつかせての男色ナイトメア。さらにディーノに向かって「オレごと掘りなさい」とオネエ言葉でアピール。試合には敗れたものの、一度点いた火は消せず、カズはプライベートでゲイバーに通っていることもカミングアウト。カズ・ハヤシならぬサブ・ハヤシに改名する可能性をも匂わせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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