ルメールを背に2億7千万円ホースを完封 祖母シンコウラブリイの金子馬に★6つ

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 阪神JF、朝日杯FSに続いてホープフルSも藤沢和厩舎がジャック!例年とは様相の異なる2歳シーズンも幕を閉じたが、2016年最終週で高評価を得たのは……?

祖母は名マイラー・シンコウラブリイ! インウィスパーズ

2番手抜け出しから後続を寄せ付けなかったインウィスパーズ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

12/24(土) 阪神5R 2歳新馬 芝1800m外
インウィスパーズ 牡 馬体重:444kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:C.ルメール 厩舎:(栗) 音無
生産: 日高大洋牧場
馬主:金子真人ホールディングス
父ディープインパクト
母サムワントゥラブ(シンボリクリスエス)

逃げたメイショウアリソンと共に抜群のスタートを切り1馬身ほどのアドバンテージを得た。道中は軽快に飛ばす逃げ馬からはやや離れた2番手を追走。直線に向くと持ったまま前を交わし、追い込んできた取引価格2億7000万円の良血馬アドマイヤアゼリを3馬身半差で退けた。ラスト1Fは12秒2とかかったが、独走になったことと馬場状態を考えれば気にする必要はない。

■馬体診断
パドックではやや速足で少しテンションは高め。それでも実戦に行っての折り合いには影響はなかった様子。まだトモのボリュームに物足りなさがあり、今日のような重めの馬場は本質的に合わない。とはいえ、ディープ産駒らしい端整なアウトライン、バネを感じさせる脚捌きは好感が持てる。今後の成長に期待したい。

■血統診断
祖母シンコウラブリイはマイルCS勝ちなど、牡馬とも互角に立ち回った名マイラー。繁殖牝馬としてもロードクロノス(中京記念)などを出している。母は未勝利勝ちがあるのみだが、新馬戦ではレーヴダムール(阪神JF2着)の2着、返す刀の未勝利戦でエアパスカル(チューリップ賞)の2着と、素質はあった。全兄レトロロックも芝の中距離を主戦場としており、2000m前後が守備範囲。

馬券の狙い目→良馬場が理想。スタートセンス、機動力がありコースは問わない。若葉S(阪神2000m)あたりが適鞍か。

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著者プロフィール

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