浅田真央、フリーは「自分の目指す演技を」 フィギュア全日本選手権SP後コメント

スポーツナビ

全日本選手権の女子SP8位スタートとなった浅田真央 【坂本清】

 フィギュアスケートの全日本選手権が24日、大阪の東和薬品RACTABドームで行われ、女子ショートプログラム(SP)では、大会3連覇が懸かる宮原知子(関西大)が76.49点で首位。復活を期す浅田真央(中京大)は、60.32点で8位スタートという結果になった。

 SPの最終滑走者となった浅田は、冒頭のトリプルアクセルがシングルになったが、その後のトリプルフリップ+ダブルループ、トリプルループは転倒なく着氷した。直前練習でトリプルアクセルを着氷させていただけに、演技後は悔しそうな表情も見られたが、全体8位という位置に付け、フリースケーティング(FS)では巻き返しの逆転表彰台を狙う。

 以下、SP後の浅田のコメント。

トリプルアクセルを入れるつもりで臨んだ

冒頭のトリプルアクセルはシングルになってしまったが、それでもこの大会での挑戦を心に決めていた 【坂本清】

 今朝ようやくトリプルアクセルを跳べて、その状態にまで戻ってきたことをすごくうれしく思って、今日は臨みました。グランプリシリーズが終わってから練習を積み重ねてきたので不安もなく、まずまずの滑りはできたかなと思っています。アクセルは失敗してしまったんですけど、それだけではなくて、他の部分も大切なので、なるべく取りこぼしがないようにという意識を持ってやっていました。

 シーズン前半は自分の体だったり、技術だったり、気持ちだったりがうまくかみ合わなかったんですけど、アクセルがない状態でショートを終えたときの気持ちよりは、今回挑戦できたことはよかったと思っています。

――明日のフリーでもアクセルに挑戦するか?

 明日の練習でまた降りられたら入れたいなとは思っています。ただ、アクセルだけではないので、すべての要素を大切にしたいと思います。

――アクセルをダブルにして全体をまとめるという選択肢もあったと思うが?

 この試合に向けてはアクセルを入れたいという思いでやってきましたし、今朝1度きれいに跳べたので良いイメージがあったことも理由です。
 来る前からこの試合で跳びたいという気持ちが強かったので、最悪そこで跳べなかったら入れないつもりでしたけど、跳べたので入れました。

今まで積み重ねてきたことを出し切りたい

――今までの全日本と今回の全日本で気持ちの変化はあるか?

 この全日本はいろいろなことがある試合だと思うので、特別な試合と言えば特別な試合なのかもしれません。

――コーチとはどんな話をしたか?

「自分の思い通りに滑りなさい」と言われました。このSPの結果だったり、演技だったりは自分の精神面に影響していなくて、ただ今までGPシリーズが終わってから練習を積み重ねてきているので、明日も今日のことを忘れて、今まで積み重ねてきたものを出し切りたいと思います。

――若い選手が出てくる中で、どうやって自分らしさを出していくか?

 今回は他の選手どうこうではなくて、自分の目指す演技をやろうと臨みました。フリーに向けてはこの1年間やってきたこと、積み重ねてきたことを出して、支えてくれた方、ファンの方々に恩返しできるような演技をしたいと思っています。
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