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即興を交え、流動的に変化する攻撃の形
レアル・マドリーの戦術を徹底分析 中編

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スター軍団の戦術メカニズムとは?

レアル・マドリー直近の基本システムは「4−2−3−1」
レアル・マドリー直近の基本システムは「4−2−3−1」【スポーツナビ】

 世界最高のスター軍団であるレアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督に課されたミッションは、豪華絢爛(けんらん)なワールドクラスのアタッカーをできる限り数多くピッチに送り出し、攻撃的なサッカーを展開しながら、最後のところで守備が崩壊しないよう最低限の攻守のバランスを確保して、「スペクタクル」と「結果」というしばしば相矛盾する2つの要素を両立させることにある。


 前編で見た通り、主力に故障者が続出するという困難な状況の中にあっても、ジダンはチームにその時々に必要な調整を加えながら、この簡単ではないミッションを果たしてきた。

 クラブワールドカップ(W杯)に臨む現時点においても、ガレス・ベイルが足首の故障で遠征メンバーから外れ、トニ・クロース、アルバロ・モラタ、カゼミーロも直前に復帰したばかりと、チーム状況は最善とは言えない。


 中2日で準決勝、決勝を戦わなければならないクラブW杯では、それなりのターンオーバーが行われることも予想されるが、コンディション面も考慮に入れて現時点でのベストメンバーを想定すると、前編でも見た通り次のような顔ぶれになるだろう(OMF:オフェンシブMF)。


GK:ケイラー・ナバス

DF:ダニエル・カルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ

MF:ルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチ

OMF:ルーカス・バスケス、イスコ、クリスティアーノ・ロナウド

FW:カリム・ベンゼマ


 システムをひとつの数字で表すとすれば「4−2−3−1」ということになるのだが、以下に見るように攻撃と守備の局面はもちろん、その中でもピッチ上の陣形は流動的に変化していく。以下、その流れを追いながらマドリーの戦いぶりを分析していくことにしよう。

片野道郎

1962年仙台市生まれ。95年から北イタリア・アレッサンドリア在住。ジャーナリスト・翻訳家として、ピッチ上の出来事にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げて、カルチョの魅力と奥深さをディープかつ多角的に伝えている。2017年末の『それでも世界はサッカーとともに回り続ける』(河出書房新社)に続き、この6月に新刊『モダンサッカーの教科書』(レナート・バルディとの共著/ソル・メディア)が発売。

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