【WRESTLE-1】本格始動の若手軍がベテラン軍に4連敗 河野がイケメンを粉砕 武藤が甲斐トリオで快勝

高木裕美

【スポーツナビ】

 9日のWRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2016 SHINING WINTER」東京・後楽園ホール大会では、ベテラン軍vs.若手軍「NEW ERA」(ニューエラ)の全面対抗戦となる4大タイトルマッチなどが行われ、ベテラン軍が4連勝。ベルトを総獲りした。

 メインイベントのWRESTLE-1チャンピオンシップでは、王者・河野真幸が黒潮“イケメン”二郎を退け初防衛に成功。次期挑戦者には征矢学が名乗りを上げ、まずはノンタイトルでの査定試合を行うことになった。

イケメンは師匠・船木を意識しての戦いも敗北

【スポーツナビ】

 黒潮は今年、「イケメン試練の七番勝負」で大物レスラーたちと次々と対戦を果たし、11.27全日本プロレス・両国国技館大会では、中島洋平を破りGAORA TVチャンピオンシップ王座を戴冠するなど大きく飛躍。客席からも大「イケメン」コールを引き出し、味方につけた黒潮は、師匠・船木誠勝を意識したぶら下がり式の三角絞めや腕ひしぎ逆十字固め、さらにはハイブリッドブラスターなどを繰り出し、王者の牙城に迫る。だが、河野も放送席に座る武藤敬司に見せ付けるかのようなドラゴンスクリューからの足4の字固め、シャイニングウィザードなどを炸裂。黒潮の狙う飛びつき式フランケンシュタイナーを雪崩式パワーボムに切り返してみせると、ヒザ蹴り連打からのジャイアントニードロップでトドメをさした。

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 試合後、なおも若手軍がベテラン軍に食い下がるも、河野は「考え方が甘い。オレたちが本気出したらコレ。これが現実なんです」と、ベテラン軍で独占したベルトを見せつけ一蹴。次期挑戦者に名乗り出た征矢からは「シングルマッチで勝ったら挑戦させろ」と、ノンタイトルでの査定試合を要求させると、「分かりました。やりましょう」と即答し、王者の余裕を見せつけた。

カズ&鼓太郎が危なげなくV2

【スポーツナビ】

 セミファイナルでは、WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ王者組のカズ・ハヤシ&鈴木鼓太郎組が、土肥孝司&熊ゴロー組を退け2度目の防衛に成功した。

 全日本の「世界最強タッグ決定リーグ戦」に出場するなど、活動の幅を広げる挑戦者組は、序盤から連係攻撃を見せるが、個々の実力で勝る王者組に絶対的なダメージを与えるまでには至らず。10分過ぎ、カズが熊ゴローを肩車し、鼓太郎が飛びつき式のアッパーで打ち落とすと、さらに鼓太郎がビット、ファンネル、飛び込み式エルボー。カズがファイナルカット、裏ファイナルカットからのパワープラントで沈め、危なげなくV2を達成した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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