性格は正反対―知れば知るほど面白い兄弟 松永幹夫師が語るアウォーディー&ラニ
ダート適性を秘めていた母ヘヴンリーロマンス
「ヘヴンリーロマンスの初勝利はダートでした。もしダートを走らせていても、それなりの成績を残していたと思いますよ。ただ、ダート路線を歩まなくてよかったですよね。だってダートだったら天皇賞を勝っていませんでしたから。一度フェブラリーSを走りましたが、雨で軽い馬場だったんです。また、前に行った馬向きの流れで、メイショウボーラーが逃げ切り勝ちをしました。なので、全然走れていませんでした」
11着だったからといってダート適性がないわけではなかった。むしろ、芝だけでなくダート適性も秘めていたといえるだろう。
『やっぱりお前もダート馬だったか(笑)』
「堅実なんですが、あと一歩足りないところがありダートを使いたいなと思いました。昨年の春に東京ダート2400mに登録しましたが、除外になってしまったんです。仕方なく芝を使い、秋にやっとダートを使えました。初ダートで勝って『やっぱりお前もダート馬だったか(笑)』って感じでした」
この頃すでに妹アムールブリエが川崎のエンプレス杯(JpnII)、門別のブリーダーズゴールドカップ(JpnIII)とダート重賞で2勝を挙げていた。
アウォーディーもダート転向後6連勝でJBCクラシック(JpnI、川崎ダ2100m)を優勝。GI馬へと登りつめた。
「堅実なところです」
あらゆる点で平均的に優れているタイプだという。
「スタートも上手というか、スっといいポジションを取れるので、安心して見ていられます。ただ、日本テレビ盃もJBCもそうだったのですが、抜け出すとやめちゃうところがあるんです。その辺は騎手が一番よく分かっていると思うので任せたいです」
「芝の時から左回りが上手なんですよ。芝でもそこそこのレースはできていましたが、ダートの時計がかかってスタミナ勝負になるのが合っているのかなと思います。最終追い切りもいい動きで、ちゃんと首を使って動けていました。前走でGIは勝ちましたが、中央でGIを勝たないと評価されないような気がするので、連勝をさらに伸ばしてほしいですね」