桜の女王の座は確定?★9つ獲得ミリッサ 姉は先日引退したオークス馬シンハライト
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
マイル適性抜群のミリッサ
今年のオークス馬の妹ミリッサが能力の高さを見せた 【撮影:日刊ゲンダイ】
ミリッサ 牝 馬体重:414kg
★★★★★★★★★ 9点〔GIクラス〕
騎手:C.ルメール 厩舎:(栗) 石坂
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
父:ダイワメジャー
母:シンハリーズ(Singspiel)
出遅れ気味にゲートを出て序盤は中団やや後ろのポジションを追走、ペースが極端に落ちたこともあり、3〜4角で大外を一気に進出。4角では逃げた2着馬に並んだが内外の差で一旦は1馬身ほどリードを許すも、慌てることなく加速してゴール前でキッチリと差し切った。ラスト2Fのラップが11秒1−11秒2だからスピードの最大値は相当なもの。マイラーとしての資質は間違いなく重賞級だろう。
■馬体診断
馬格があるダイワメジャーを父に持ちながら、父ディープインパクトの姉シンハライト(430キロ前後)よりももう一回り小さい414キロ。それでいてこのパフォーマンスができると考えればポテンシャルの高さが分かるだろう。小柄に映るのは当然だが、完成度の高い馬体でトモのボリューム、前躯の発達度合いも牝馬と考えれば十分。マイルがベストだが、脚長で距離自体の融通は利きそう。
■血統診断
母シンハリーズはシーザリオが勝ったアメリカンオークスで3着した馬で、母の父シングスピールはジャパンカップ勝ちと、日本に縁の深い血統。昨年のシンハライトの項でも触れたが、この血統はとにかく早い時期から活躍する。今年はそのシンハライトがオークスを勝ち、桜花賞でも2着と、兄姉が果たせなかったクラシック制覇を成し遂げた。ただ、やはり故障で引退と体質の弱さはあった。本馬は父がダイワメジャーに替わり、マイル適性が強調され、何より体質面の強化が期待できそうだ。
馬券の狙い目→桜花賞をはじめとするマイル戦線で上位の一角になる存在。姉が届かなかったハナ差をこの馬が埋める。
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