桜の女王の座は確定?★9つ獲得ミリッサ 姉は先日引退したオークス馬シンハライト

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 オークスを勝ち、桜花賞でもハナ2着と今年の3歳牝馬をリードしてきたシンハライトの故障による引退が先日発表されたばかりだが、入れ替わるように、その半妹ミリッサが今週の新馬で鮮烈なデビュー勝ちを決めた。姉が取りこぼした桜の女王の座を目指して、妹の戦いが始まった。

マイル適性抜群のミリッサ

今年のオークス馬の妹ミリッサが能力の高さを見せた 【撮影:日刊ゲンダイ】

11/26(土) 京都5R 2歳新馬 芝1600m
ミリッサ 牝 馬体重:414kg
★★★★★★★★★ 9点〔GIクラス〕
騎手:C.ルメール 厩舎:(栗) 石坂
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
父:ダイワメジャー
母:シンハリーズ(Singspiel)

出遅れ気味にゲートを出て序盤は中団やや後ろのポジションを追走、ペースが極端に落ちたこともあり、3〜4角で大外を一気に進出。4角では逃げた2着馬に並んだが内外の差で一旦は1馬身ほどリードを許すも、慌てることなく加速してゴール前でキッチリと差し切った。ラスト2Fのラップが11秒1−11秒2だからスピードの最大値は相当なもの。マイラーとしての資質は間違いなく重賞級だろう。

■馬体診断
馬格があるダイワメジャーを父に持ちながら、父ディープインパクトの姉シンハライト(430キロ前後)よりももう一回り小さい414キロ。それでいてこのパフォーマンスができると考えればポテンシャルの高さが分かるだろう。小柄に映るのは当然だが、完成度の高い馬体でトモのボリューム、前躯の発達度合いも牝馬と考えれば十分。マイルがベストだが、脚長で距離自体の融通は利きそう。

■血統診断
母シンハリーズはシーザリオが勝ったアメリカンオークスで3着した馬で、母の父シングスピールはジャパンカップ勝ちと、日本に縁の深い血統。昨年のシンハライトの項でも触れたが、この血統はとにかく早い時期から活躍する。今年はそのシンハライトがオークスを勝ち、桜花賞でも2着と、兄姉が果たせなかったクラシック制覇を成し遂げた。ただ、やはり故障で引退と体質の弱さはあった。本馬は父がダイワメジャーに替わり、マイル適性が強調され、何より体質面の強化が期待できそうだ。

馬券の狙い目→桜花賞をはじめとするマイル戦線で上位の一角になる存在。姉が届かなかったハナ差をこの馬が埋める。

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