【東京愚連隊】74歳マスカラスが華麗なる飛翔で王座防衛 NOSAWA論議「レジェンドを独り占めする」

高木裕美

華麗なダイビングボディーアタックでNOSAWAを沈めたミル・マスカラス 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 28日の東京愚連隊興行「東京DREAM 2016」東京・後楽園ホール大会では、3大タイトルマッチなどが行われ、777人を動員した。
 メインイベントのIWA世界ヘビー級選手権試合では、1975年に初代王者となって以来、同王座を40年以上保持し続けているミル・マスカラスにNOSAWA論外が挑戦。13年4.11新宿FACE大会でのALLLヘビー級王座戦以来、約3年半ぶりに仮面貴族に挑んだNOSAWAだが、74歳のレジェンドの前に玉砕した。

コーナーから華麗なダイビングボディーアタック

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 熱狂に迎えられたマスカラスは、NOSAWAにヘッドシザースを仕掛けると、力比べでも圧倒。さらにサーフボードストレッチ、逆片エビ固め、ヘッドロック、ショルダータックルを放つ。5分過ぎには股裂きから、ロープに振ってクロスチョップを炸裂。NOSAWAもローキック、ストンピングで反撃し、禁断のマスクに手をかけるも、場内からは大ブーイング。マスカラスはアトミックドロップから2発目のクロスチョップを見舞うと、さらにショルダースルーからコーナーに上がり、華麗なダイビングボディーアタックでフィニッシュを決めた。

40年以上保持し続けているIWA世界ヘビー級王座を死守 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 先月は日本のメキシコ大使館に招かれ、表彰を受けたというマスカラスは、「また日本に来られてうれしい」と笑顔。一方、完敗を喫したNOSAWAは「悪魔仮面の怖さを知った」と、今なお進化を続けるマスカラスの強さに屈服しつつも、「今後も国内外のレジェンドを独り占めしたい」と、これからも様々なレジェンドレスラーとの夢の対決を実現させていきたいと抱負を語った。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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