羽生、4回転ループ崩れるも他を圧倒「自信を持って明日につなげられる」

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まだ勢いだけのようなスケーティング

自身のスケーティングを「ただの勢いがある10代のスケートみたいになっている」と評価。まだまだ伸びしろを感じている 【坂本清】

――NHK杯の雰囲気は?

 楽しかったです。自分が上着を抜いて「ワー」となったときはうれしかったですし、ブライアン(・オーサーコーチ)も「よかったね」と言っていました。

――衣装を紫に選んだ理由は(歌手の)プリンスをイメージして?

 もちろんそれもありますし、振り付けをしてくれたジェフリー・バトルさんと相談して、今度は紫がいいんじゃないかと。少し青くも光るんですけど、プリンスのカラーを意識して作ってもらいました。

――3試合目にしてやっと勢いに乗れた?

 やっとプログラムらしくなったなという実感はあります。ただ、このプログラムにはいろいろな意味を込められると思うし、まだ、ただの勢いがある10代のスケートみたいになっているので、勢いだけではなく、緩急だったり、歌詞の奥にあるものだったり、自分の奥にあるものだったりをジャンプ含めてやっていきたいと思います。

プログラムの緩急をジャンプで出していく

フリースケーティングでは「もっとジャンプがたくさんあるので、しっかり決める」と気を引き締めて臨む 【坂本清】

――4回転ループに足りないものは?

“シュ”が足りないんです。本当に技術的なことなので、たぶんくどく言っても分からないかなと。言ってみればタイミングですかね。“シュ”っというタイミングが足りないかなと思っています。
(ステップアウトした要因は)ループの感覚的な部分もありますけど、技術的な部分もあって……。ただ今回の収穫は表現の部分以外にも、6分間練習で1回も外していないので、自信を持って明日につなげられるなと思います。

――「クールに演じたい」と言っていたが?

 もう勢いでしたね(笑)。最後のポーズも「もっと笑えよ」と思ったんですけど、全然笑ってなかったし、今回この大会に懸ける勢いだったり、これまで我慢してきたものをバーンと爆発できたプログラムだったと思います。ただループは跳べていないので、そこは冷静に分析をしながら明日に向けてやらなければいけないと思います。
(明日のフリーは)もっとジャンプがたくさんあるので、しっかり決めて、ジャンプ1つ1つがプログラムの一部として見えるように、ジャンプが決まって「ワー」となるのは僕自身うれしいし、大事なんですけど、それ以上にプログラム自体の緩急というものがジャンプの中でも出せたらいいなと思います。ということはジャンプもしっかり決めなければいけないなとも思っています。

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