気になる外国人選手の去就は!? 12球団来季の助っ人陣容まとめ
広島:助っ人パワー持続で連覇へ
本塁打を放ちナインに迎えられる広島・エルドレッド。残留を決めた来季もこのようなシーンが多く見られそうだ 【写真は共同】
連覇へ向けても、助っ人勢の働きは非常に重要になる。中継ぎ陣の2人が今季同様の働きをできるか。そして、今季は故障で離脱したエルドレッドがシーズン通してフル回転できるかどうか。現有戦力に満足することなく、不動の4番を任せられる新主砲の獲得も目指してもらいたい。
<来季所属予定選手>
・ジョンソン(26試合15勝7敗、防御率2.15)
・へーゲンズ(50試合7勝5敗19H、防御率2.92)
・ジャクソン(67試合5勝4敗37H、防御率1.71)
・エルドレッド(95試合、打率2割9分4厘、21本塁打、53打点)
巨人:総勢13人の大所帯も……
ギャレット、クルーズの野手コンビは来季も残留。ギャレットが確実性を上げ、クルーズもけがなくフル回転できれば期待は持てる。ペナント奪回へ向けて、他球団からの“強奪”も取り沙汰されたが、現時点では“空振り”に終わりそう。今後の動向に注目したい。
<来季所属予定選手>
・マイコラス(14試合4勝2敗、防御率2.45)
・マシソン(70試合8勝4敗41H1S、防御率2.36)
・ギャレット(123試合、打率2割5分8厘、24本塁打、68打点)
・クルーズ(81試合、打率2割5分2厘、11本塁打、37打点)
横浜DeNA:ロペス奮闘も余地あり
来季に向けては、ロペスとともに、得点圏打率3割6分5厘と勝負強さを見せたエリアンが残留。新たに投手では今季3Aで14勝を挙げたウィーランドと、世界一に輝いたカブスで16試合に投げたパットンが加入。野手では独立リーグ・石川で打率3割3分2厘、15本塁打のシリアコを獲得した。不満が残った分、戦力上積みの余地があるだけに、助っ人たちの働き次第で優勝争いも可能になる。
<来季所属予定選手>
・モスコーソ(13試合5勝7敗、防御率5.18)
・ペトリック(15試合3勝2敗、防御率5.51)
・ザガースキー(32試合3勝1敗、防御率4.96)
・ロペス(123試合、打率2割6分3厘、34本塁打、95打点)
・エリアン(79試合、打率2割1分8厘、5本塁打、33打点)
・ウィーランド(投手、米マリナーズ3A傘下)※新加入
・パットン(投手、米カブス)※新加入
・シリアコ(内野手、石川ミリオンスターズ)※新加入
阪神:ゴメス退団の判断は吉か凶か
阪神の「4番・サード」候補、キャンベル。長距離砲というよりはアベレージを残すタイプとみられる 【Getty Images】
来季の巻き返しへ向け、191センチ、107キロの巨体から最速159キロの剛球を投じるというメンデス、そして「4番・サード」の候補として、今季メッツで40試合に出場したキャンベルと契約合意。一方で14年の打点王・ゴメスとは契約を延長せず。今シーズンは打率2割5分5厘、22本塁打、79打点だった4番の退団がどう響くか。キャンベルにかかる重圧は大きい。
<来季所属予定選手>
・メッセンジャー(28試合12勝11敗、防御率3.01)
・マテオ(52試合1勝3敗7H20S、防御率1.80)
・メンデス(投手、米レッドソックス傘下3A)※新加入
・キャンベル(内野手、米メッツ)※新加入
東京ヤクルト:ワースト投手陣の再建を
3年契約が今季限りで切れた主砲・バレンティンとも無事に契約を1年延長。デイビーズは保留状態だが、新たな守護神候補として、今季3Aで65試合に登板して3勝3敗、防御率2.77の成績を残したギルメットを獲得。まずは12球団ワーストのチーム防御率4.73の投手陣をどう立て直すか。戦力も限られているだけに、優勝した15年同様に外国人投手の奮闘が上位進出のカギとなる。
<来季所属予定選手>
・ルーキ(69試合6勝6敗、防御率3.06)
・デイビーズ(15試合4勝5敗、防御率4.39)
・バレンティン(132試合、打率2割6分9厘、31本塁打、96打点)
・ギルメット(投手、米タイガース傘下3A)※新加入
中日:ビシエド級大砲を求む
流出危機もあったビシエドとは無事に残留で合意。バルデスとジョーダンの2人は現時点では未定だが、少なくとも今季の成績では満足できない。一定の成績を残したエルナンデスとナニータの野手組はともに退団となり、森繁和新監督が自らドミニカ共和国などで新外国人候補を調査。ビシエドに続く強力助っ人を招き入れ、チームの起爆剤としたい。
<来季所属予定選手>
・バルデス(20試合6勝7敗、防御率3.51)
・ジョーダン(22試合6勝6敗、防御率4.24)
・ビシエド(119試合、打率2割7分4厘、22本塁打、68打点)
(三和直樹/ベースボール・タイムズ)