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デ杯優勝はクロアチアかアルゼンチンか
杉山愛コラム「愛’s EYE」
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デビスカップ決勝が25日に開幕。チリッチら実力者がそろうクロアチアと、デルポトロ(写真)擁するアルゼンチンが対戦する
デビスカップ決勝が25日に開幕。チリッチら実力者がそろうクロアチアと、デルポトロ(写真)擁するアルゼンチンが対戦する【Getty Images】

 クロアチアとアルゼンチンによる男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ(以下、デ杯)」ワールドグループ決勝が、いよいよ11月25日に開幕します。

チリッチら単複のトップ選手がそろうクロアチア

 クロアチアは団結力が高く、一体感の強いチームと見ることができます。ノバク・ジョコビッチのセルビアもそうですが、国としての歴史が浅く、しかも付いたり離れたりの激動の歴史を持つだけに、選手たちには自分たちの国のためにという意識が高いと想像できます。

 今年はノーシードでしたが、初戦で第2シードのベルギーを破ると、アメリカ、フランスとすべて強豪チームを破って決勝に勝ち上がりました。その意味で、今、一番勢いがあるチームと言っていいでしょう。チームの雰囲気もいいはずです。


 何より大きいのは実力者がそろっていることです。マリン・チリッチ(シングルス世界ランキング6位)、イボ・カロビッチ(同20位)、ボルナ・コリッチ(同48位)、ダブルスではイワン・ドディグ(ダブルス世界ランキング13位)と単複にトップ選手がそろいます。

 ここまでの勝ち上がりを見ると、チリッチの安定した成績がまずあって、この11月で20歳になったばかりの若いコリッチは比較的、楽にプレーできる状況があったように見受けられます。


 私自身のフェド杯(女子国別対抗戦)での経験でも、経験豊富で実力のある選手が上にいることで、若手は思いきりやらせてもらえます。そうして、チームで過ごす時間が実り多いものになり、自分自身のプレーもかみ合ってくれば、チームの戦力となるだけでなく、その後の個人戦にも生きてきます。フェド杯、デ杯をきっかけに個人戦でも躍進する選手がいますが、コリッチもそうなる可能性があるはずです。いつブレークしてもおかしくない存在であるだけに、今年のデ杯がきっかけになるかもしれません。

20歳になったばかりのコリッチ。デ杯でブレークのきっかけをつかみたい
20歳になったばかりのコリッチ。デ杯でブレークのきっかけをつかみたい【Getty Images】

 準決勝までの3戦ではメンバーに入っていなかったビッグサーバーのカルロビッチも、決勝で代表に復帰しました。また、頼もしいのは31歳のドディグの存在です。ツアーでは今、ダブルスのトップ選手として活躍しています。5試合のうち1試合だけですが、ダブルスが勝敗を分けることも少なくありません。今年のデ杯でドディグは3戦3勝。どの対戦でも大きな1勝をチームにもたらしています。彼は昨年のIPTL(国際大会インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)でも、チームの和を大切にする選手であることが見てとれました。チリッチも人格者ですし、チームリーダーが2人いるようなイメージです。

大黒柱デルポトロ率いるアルゼンチン

 一方、第6シードのアルゼンチンは、準決勝で第1シードのイギリスを破って決勝に進みました。1回戦ではポーランド、準々決勝ではイタリアを破っています。


 決勝進出の立役者は、準決勝のシングルス第1試合でアンディ・マリーを破ったフアンマルティン・デルポトロ(シングルス世界ランク38位、ダブルス351位)でしょう。左手首の故障もあってチームを離れていましたが、準決勝のイギリス戦で復帰早々、大きな1勝を挙げました。復帰後、バックハンドはスライスが多くなっていますが、上から打ち下ろすフォアハンドの強打は世界でも超トップクラス。サーブ力もトップクラスで、リオデジャネイロ五輪銀メダルの結果が表しているように、誰にでも勝つ可能性のある選手です。相手にとっては最も嫌な存在でしょう。


 そのエースが出場しなかった1回戦と準々決勝では、選手層の厚さを見せました。アルゼンチンは、ATPランキング・トップ100に9人の選手を送り込んでいて、今年、デ杯に出場した選手は7人にのぼります。それだけいると、代表を選ぶ方も大変でしょう。国内でもいい競争が繰り広げられることが想像できます。

 今年のデ杯ではシングルスでレオナルド・マイエル(シングルス137位)が3勝しているのが目を引きます。フェデリコ・デルボニス(同41位)、グイド・ペジャ(同72位)がそれぞれシングルスで2勝。デルポトロに加え、この3人が決勝のメンバーに名を連ねます。


 アルゼンチンも団結力があり、同国選手同士、仲が良いのが特徴です。しかも、デルポトロという、選手たちの心の支えとなる選手が存在します。デ杯決勝という独特の空気の中で、グランドスラムタイトルを取っている選手、大舞台の経験者の存在は大きいはずです。彼がいるから自分たちも大丈夫と、他の選手も力を発揮しやすい状況が生まれるでしょう。


 会場はクロアチアのザグレブ。もちろんホームチームの優位はありますが、サーフェスは両者にとってフェアなインドアのハードコートです。クロアチアは2005年にワールドグループ優勝を経験していますが、アルゼンチンは過去4度決勝進出を果たしながらまだ一度も優勝がありません。どうなるか予想がつきにくい決勝ですが、それだけに接戦が予想され、好ゲームが期待できます。

2009年の全米覇者デルポトロ。大黒柱として、チームを支える
2009年の全米覇者デルポトロ。大黒柱として、チームを支える【Getty Images】

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◆「男子テニス国別対抗戦 デビスカップ2016決勝 クロアチアvsアルゼンチン」

【放送日】11月25日(金)〜11月27日(日)生中継


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