ノースフライトの孫娘ハナレイムーン 名マイラーの血を引く期待馬の★評価は?
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
マイルCSで層の厚さを見せた堀厩舎から、今週は2頭がデビュー勝ちをおさめた 【写真:アフロ】
金子オーナー期待のディープ牝駒 ハナレイムーン
ハナレイムーン 牝 馬体重:416kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:石橋脩 厩舎:(美) 堀
生産: 社台ファーム
馬主: 金子真人ホールディングス
父:ディープインパクト
母:ハウオリ(キングカメハメハ)
素軽いスピードがあって好スタートから難なく好位を追走。手応えの割に直線ではモタッとしたように見えたが、坂を上った辺りからギアチェンジすると、あっという間に3馬身突き放して快勝した。ラスト2Fの11秒1−11秒3という数字も、今週の馬場を考えれば出色の数字で、鋭い決め手は今後も脅威となるだろう。
■馬体診断
410キロそこそこの馬体は牝馬らしい線の細さが出ているものの、全体のバランスとしては決して悪くない。馬体重にしても、無茶なローテーションは組まない堀厩舎なら安心できる。力強い踏み込みに加えて大きく歩けており、如何にも切れ味を感じさせる足回り。マイルがベターではあるが、気性や体型的に距離延長でも問題はなさそう。
■血統診断
母ハウオリは1600m〜1800mで3勝。秋華賞の切符を狙った紫苑Sでは2番人気だった(6着)。そして本馬の祖母にあたるのがノースフライト。安田記念とマイルCSを制したチャンピオンマイラーだが、2400mのエリザベス女王杯でも2着の実績があり、素晴らしい潜在能力を持っていた名牝。トニービン、キングカメハメハ、ディープインパクトという血統の流れから、やはり瞬発力を生かせる条件がベスト。
馬券の狙い目→東京や京都といった急坂のないキレ味の生きるコース向き。クイーンC(東京1600m)やエルフィンS(京都1600m)などが狙い目のひとつ。