W杯に懸ける松山英樹と石川遼の熱意 同学年コンビが目指す日本勢3度目の快挙

北村収

一番乗りで現地へ 最終調整に余念なし

アダム・スコットと3人でペアを組んだ日本オープン初日には、最多記録となる1万838人の観衆を集めた 【北村収】

 10月の「日本オープン」で2人は一緒にラウンドすることになった。さらにアダム・スコト(オーストラリア)も加わった3人を見たさに、「緊張しました」(松山)、「ガチガチでした」(石川)と言わしめるほどの大ギャラリーが集結。日本オープン初日の最多記録となる1万838人を集めた。

 ショットとショットの間、2人は常に話をしていた。「楽しい時間だった。終わってしまうのが残念」と石川。日本オープンの翌週にマレーシアで開催された「CIMBクラシック」でも練習ラウンドを一緒に行っている2人。出場した試合で活躍しつつ、W杯に向けてチームとしての結束力も深めていった。

 その後松山は日本人として初めてWGCに勝つなど、直近の試合で4戦3勝、残る1試合も2位と絶好調。そして石川も米ツアー復帰戦でベスト10に入るなど、国内だけでなく、海外でも力を発揮している。そして実力だけでなく、何よりも2人のチームワークが魅力だ。

 松山と石川はともに開幕前週の試合を欠場し、開幕1週間前の17日(木)に現地入り。W杯のオフィシャルツイッターに、「世界ランク6位の松山英樹が一番乗りで練習ラウンド」と報じられ、日本チームの本気度が世界に伝わった。1957年の中村寅吉と小野光一、2002年の伊澤利光と丸山茂樹に次ぐ3度目の快挙に向け、「優勝を目指す」チームジャパンの最終調整に余念はない。

2/2ページ

著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント