――２０２０年の東京オリンピックに向けた中心的な世代が、このＵ−２３のチームで活躍したと思います。今後に向けて彼らに期待することを監督にお伺いしたいと思います。

斎藤監督　この大会でいろいろ感じたことを、これから各所属チームに帰って、それを糧にしてもらって、自分が成長しなければいけないと思いますし、そうできれば次回のオリンピックチームに入れるだけの力は十分あると思うので、期待したいと思います。

――これから侍ジャパンのトップチームの試合があります。今回のＵ−２３代表の結果はとても弾みになったと思いますが？

斎藤監督　自分たちもこの大会に行く前に女子代表が優勝して非常にプレッシャーを掛けられたので、いい意味でプレッシャーを掛けられたんじゃないかなと思います。トップチームもやってくれると思います。

――真砂選手のことを日本では柳田（悠岐）二世と紹介されていたりしたんですが、そう言われることについては？

真砂　（ホークスの）チームの中でもトップクラスの選手で、その人と比較されるのは個人的にはすごく光栄です。

――これからチームに帰って、来シーズンへ臨む意気込みを聞かせてください。

真砂　この経験を糧にして、来シーズンというより明日から頑張っていきたいと思います。

――改めて優勝して世界一になったときの気持ちを教えてください。

真砂　試合に勝ったときは実感がなくて、表彰されたり、記者会見を受けたりしているうちにすごく実感が湧いてきて、すごいことを成し遂げたんだなと思いました。

斎藤監督　表彰式で皆が壇上でワーと喜んだあとで国歌が流れたんですけど、あれを見ているときに、ああこれがオリンピック選手が世界一になったときなんだな、こういう感じで国歌を聞くんだなとすごく思いました。

三好　トロフィーを持ち上げたときに、一番、世界一になったんだなという実感が湧きました。

本田　金メダルを掛けてもらったときに、メダルを見て世界一になったんだなという実感が沸きました。

――今大会で得た収穫と課題を教えてください。

真砂　１試合１試合、勝つ難しさと緊張感の中で試合をやったというのが収穫です。課題は追い込まれてから簡単に三振したりとか、そういうところがあったので、そこが課題です。

三好　今大会で一番感じたことは、野球は守備なんだなということでした。来季もしっかり自分の中で守備を意識してやっていきたいと思います。

本田　今大会で得た収穫は、（自分は）あまり三振が取れるピッチャーじゃないと思っていたんですけど、韓国戦から低めの変化球で空振りを取れるようになったりして、三振も取れるようになったというのが自信になりました。課題はその変化球なんですけど、まだ甘いところに投げて、失った１点もホームランでしたし、まだまだ失投が多いのでそこの精度を高めることです。

――真砂選手に、メキシコで感じた国際大会ならではの印象深いこと、それから所属チームであるホークスの外野陣は層が厚いと思うのですが、その中でどんなところをアピールしていきたいかをお聞きしたいと思います。

真砂　国際大会では練習できなくて、そのまま試合になったりとか、イレギュラーなことがあったので、そういうところが国際大会なんだなと感じました。ホークスの外野手はすごくレベルの高い選手が多いので、まずは追いつき、将来的には追い越せるように頑張っていきたいと思います。

――まだ早いかもしれませんが、侍ジャパンのトップ代表入りについての気持ちを聞かせてください。

真砂　ジャパンというユニホームを着てプレーすることはなかったんですけど、今回こういう機会があって、トップチームでやりたいという気持ちになりました。

三好　僕もいずれかはトップチームに入りたいと思うんですが、まずは１軍でレギュラーを獲れるように頑張っていきたいと思います。

本田　Ｕ−２３を経験して、さらにトップチームでやりたいという気持ちは強くなったんですけど、まだまだ１軍で結果を出していないので、まずはそこで活躍したいと思います。

――最後に監督へ、指導者として得たものは？

斎藤監督　改めてピッチャーの大切さというか、守備の大切さというものを感じました。やっぱり点数を取られなければ負けないので、守備のリズムから攻撃につなげるというのが僕の理想なのかなと思いました。