侍ジャパンのベスト打順を探る 山田はサード? 大谷の起用法は?

中島大輔

貴重な実戦の機会にさまざまな想定を

大谷については「クリーンアップの候補に入ってくる」と小久保監督は語る 【写真は共同】

 そこで小久保監督の言葉をヒントに、打順のパターンをいくつか考えてみた。

パターン1:菊池、山田を併用
1(中)秋山
2(二)菊池
3(三)山田
4(左)筒香
5(一)中田
6(指)内川
7(右)鈴木
8(遊)坂本
9(捕)嶋

パターン2:超攻撃型
1(三)山田
2(二)菊池
3(左)筒香
4(一)中田
5(指)大谷
6(遊)坂本
7(中)秋山
8(右)鈴木
9(捕)嶋

パターン3:本職優先型
1(遊)坂本
2(中)秋山
3(二)山田
4(左)筒香
5(一)中田
6(指)内川
7(右)鈴木
8(三)松田
9(捕)嶋

 無数にパターンがあるので難しいところだが、今回はいろいろなパターンを試しながら、本番に向けてベストを探っていくことになる。

 6日から始まったQVCマリンフィールドでの練習を終え、9日は強化試合の行われる東京ドームで前日練習だ。8日の練習後、小久保監督はこう話した。

「菊池の状態もいいので、スタメンをどうしようかなと悩んでいます。どう使うか、あと2日間考えます」

 山田がサードをどれくらいこなせるか、菊池をショートで起用するメドが立つかなど、守備で確認すべき点もたくさんある。貴重な実戦の機会で、来春の本番に向けた収穫をどれだけ得られるか。

 侍ジャパンにとって重要な4試合が、10日、いよいよ始まる。

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著者プロフィール

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『プロ野球 FA宣言の闇』。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』(ともに亜紀書房)がミズノスポーツライター賞の優秀賞。その他の著書に『野球消滅』(新潮新書)と『人を育てる名監督の教え』(双葉社)がある。

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