【新日本プロレス】内藤がIC初防衛 棚橋が1.4ドームで挑戦直訴 柴田が王座陥落 EVILが柴田を破りNEVER王座初戴冠

高木裕美

IWGPインター初防衛に成功した内藤に棚橋が1.4ドームでの挑戦を表明 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 5日の新日本プロレス「POWER STRUGGLE」大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会では、4大タイトルマッチなどが行われ、事前にチケット完売となる5050人(超満員札止め)を動員した。
 メインイベントのIWGPインターコンチネンタル選手権試合では、王者・内藤哲也がジェイ・リーサルを退け初防衛に成功。試合後、棚橋弘至が1.4東京ドーム大会でのタイトルマッチを直訴した。

追放リーサルが怒りの猛攻勢

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 リーサルはかつてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの「アミーゴ」であったが、内藤が一方的に追放。今年の9.30ROH米マサチューセッツ大会ではシングルマッチを行い、リーサルが内藤に勝利していた。
 リーサルは開始早々、衝撃のトペスイシーダ3連発から、内藤の目を見開くポーズで挑発。さらにリーサルコンビネーション、垂直落下式デスバレーボム、バックドロップ2連発、雪崩式ブレーンバスターを繰り出すと、内藤もトルネード式DDT、雪崩式フランケンシュタイナー、グロリアで反撃する。

必殺デスティーノでリベンジ

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 リーサルも当初同王座に挑戦予定であったマイケル・エルガンを意識したエルガンボムを炸裂。さらに必殺技のリーサルインジェクション狙うが、内藤は腕に組み付いて切り返すと、逆に自身の必殺技デスティーノを発射。3カウントを奪った。

棚橋に引導予告「トドメをさしてやる」

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 試合後、花道の奥から棚橋が登場すると、「棚橋になれなかった男、内藤。皮肉なもんだけど、内藤、おまえがオレの最後の希望だ。インターコンチをかけて、東京ドームで勝負しよう」と、ドームでの対戦を要求。
 これに対し、“今、プロレス界でもっとも神ってる男”内藤も「アナタが浮上することは残念ながらもう二度とない。最後の晴れ舞台だと思って、せいぜい楽しんでください。1月4日、東京ドームまで、トランキーロ、あっせんなよ」と、あくまでも自分が勝つという確信の元、受諾した。

「オレの理想は違う相手だったけど、予想は当たってた」と、棚橋戦を受けて立った内藤は、「今年のドームでトップの座を降りた寂しい現状に、オレがトドメをさしてやる」と、もはや「トップ選手ではなくなった」かつての“太陽のエース”に、キッパリと引導を渡すと宣言。「これ以上のことはノーグラシアス。アディオス!」と、記者からの質問は一切受け付けず、来るべき今後の会見で、新たに“制御不能”な事態を仕掛ける可能性を匂わせた。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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