レアードに危機感はあるか?次はこれだ! カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』

カネシゲタカシ

【イラスト:カネシゲタカシ】

 日本シリーズのおかげでブランドン・レアード(北海道日本ハム)の「寿司ポーズ」がすっかり全国区になりました。ホームランを打った後、ベンチ前のテレビカメラに向かって大好物の寿司を握るポーズをする例のアレ。

 しかしレアードは日本シリーズ第4戦(札幌ドーム)で、その「寿司ポーズ」に続けて「焼き鳥ポーズ」を初披露しました。

 それは左右の手で串をつまみ裏表にひっくり返すという一見地味なものですが、レアードが真顔でやると妙におかしく、話題となりました。彼が寿司だけでなく焼き鳥も好物ということで、以前からチームメイトに勧められていたパフォーマンスなんだとか。

「寿司」の次は「焼き鳥」。次はいったい何のポーズが来るのでしょうね。

「ゲッツ!」はラミちゃんのネタ?

「ホームラン後のパフォーマンスが有名だった選手」と言われたとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは“ラミちゃん”ことアレックス・ラミレス(現横浜DeNA監督)でしょう。

 始まりは東京ヤクルト時代の「アイーン」(志村けんのギャグ)でした。

 やがて「ゲッツ!」(ダンディ坂野)が加わり、さらに「ラミちゃんペッ」(加藤茶)、「ハイ、ハイ、ハイハイハイ!」(レギュラー)が加わり。

 徐々にレパートリーが増えてきたなと思っていたら、「カッチカチ」(ザブングル加藤)、「そんなの関係ない!」(小島よしお)、「ラララライ!」(藤崎マーケット)など、どんどんアップデート。気がつけば“ギャグの総合商社”状態に。

 それらは好評だったものの、ひとつ問題がありました。それは春先に採用したギャグが夏頃にはすっかり“賞味期限切れ”となり、やがて「そのギャグ、日本でラミレス以外やってない」という痛々しい状態になっていたことです。

 代名詞だった「ゲッツ!」など、もうラミちゃんしかやってない状態のまま10年以上経過し、そのうちダンディ坂野氏が再ブレイクを果たして追いついてくるという珍現象まで見られました。おかげでダンディ氏の「ゲッツ!」は小学生から「ラミレスのパクリ」と誤解されることもあったとか。ああ、元祖なのに切ない。

人気維持のために新作を!

 幸い、レアードの「寿司ポーズ」や「焼き鳥ポーズ」は普遍的な仕草なので賞味期限は長いでしょう。しかし、どんなパフォーマンスもいつかは飽きられるのが宿命。人気維持のためには、どんどん新作を投入しなくてはなりません。

 そこでレアードでも簡単にできそうな“グルメ系ポーズ”をいくつか考えてみました。われながら気が利いています。

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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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