ウインター杯予選で輝いた赤穂ツインズ
千葉バスケ界一丸で夢を現実に

Bリーグとウインター杯予選が共催

千葉県代表となった昭和学院高で中心選手として活躍する赤穂ひまわり
千葉県代表となった昭和学院高で中心選手として活躍する赤穂ひまわり【石田達也】

 Bリーグの千葉ジェッツと千葉県バスケットボール協会が素晴らしい“チームワーク”を見せた。10月22日、23日、29日と3日間に渡って、船橋アリーナで高校バスケとBリーグが共催された。29日には高校のバスケ部員にとって最大の目標である全国高等学校選抜優勝大会(ウインターカップ)の千葉県予選決勝が行われ、女子は昭和学院高、男子は市立船橋高(市船)が優勝を決めた。


 それぞれの決勝で大活躍を見せたのが赤穂ひまわり(昭和学院高3年)、雷太(市船3年)の赤穂ツインズだ。2人の父・真さんは日本体育大(日体大)時代にユニバーシアード福岡大会準優勝に貢献し、住友金属や松下電器でも活躍した往年の名選手。2つ上の姉・さくらもWJBLのデンソーアイリスで活躍し、次代の日本代表を担う逸材だ。


 11時半から行われた女子決勝で、昭和学院高は千葉経済大学付属高を70ー50で下した。ひまわりはゲームキャプテンも任され、25ポイントを記録。先発唯一の3年生としての責任を果たしている。鈴木親光監督が「ひまわり任せになってしまう、(ボールの動きが)止まってしまうことが多かった」と語るチームの課題もあったが、そこは2年前のウインター杯で3位に入賞している強豪。県レベルでは抜きん出た実力を持っている。


 鈴木監督はひまわりのプレーについてこう説明する。「夏以降はボール運びからゴール下まで全部やれるように(プレーを)作り変えている。彼女が少しずついろいろなプレーを見せられるようになったのかなと思います。将来的な目標が高いので、その目標に近づくためにも、高校で中(インサイドのポジション)だけというのはダメ。将来を見てなんでもやってもらう」(鈴木監督)

ひまわりはオールラウンダー

 ひまわりは184センチの長身だが、自らの強みを「足を使ったプレー」と説明するオールラウンダー。鋭いドライブ、跳躍力を生かしたジャンプショットに持ち味がある。逆に身体の線がまだ細く「身体が弱いので下はできない」という、大型選手らしくないインサイドへの苦手意識があるようだ。


 高校レベルならばそれでも5番(センター)を任されることになる。しかし来季から進む実業団では「最初は3番(スモールフォワード)から。上がれるなら最終的に2番(シューティングガード)とかまで行ってみたい」(ひまわり)というポジションの移動を念頭に置いているという。


「いろいろな事ができるようになりたいんですけれど、中途半端な器用貧乏にはなりたくない。自分の武器になるモノをつくっていって、それは誰にも止められないくらいにしたい」と将来への抱負を語るひまわりが咲かせる“大輪”に期待したい。


 彼女は「お姉ちゃんが頑張って去年も実業団で結果を残していたから、自分も頑張らなきゃと思う」と口にするが、「きょうだい全員ポジションが違うので、プレー面はあまり参考にならない」と苦笑する。姉・さくらはセンターで本人はフォワード。そして双子の弟である雷太は何とガードだ。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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