注目は日立OG、3人の女性監督 16−17V・プレミアリーグ女子が開幕
監督初挑戦の多治見監督
左から大林素子さん、吉原監督、多治見監督。3人とも日立OGだ 【坂本清】
今季からトヨタ車体の監督に就任し、「21年間の現役生活でさまざまなことを経験してきましたが、監督は未知の世界です。昨季はポリーナ(・ラヒモワ)頼みのバレーでしたが、やるからには日本一を目指したい」と語った。指導者の道を進むに当たっては「やはり久美さん、トモさん(吉原監督)の影響はありました。2人が活躍されているのを見て、心強く思いました。でも、もちろん勝負の場面では負けるわけにはいきません」と先輩たちへの思いを口にした。
昨季のトヨタ車体は多治見監督の言うように、とにかく助っ人のラヒモワに打数を集め、力でねじ伏せる戦い方だった。今季からは新戦力として北京、ロンドン、リオと3度の五輪に出場したベテランミドルブロッカーの荒木絵里香が加わった。多治見監督にとってはパイオニア時代のコーチであり、昨季は男子の堺ブレイザーズで監督を務めた理論派の印東玄弥をコーチに迎え入れ、新しいトヨタ車体をどう作っていくのか期待したい。
3人がそろうのは今季限り
昨シーズンは久光の優勝で幕を閉じた。今季はどんな戦いが待っているのか 【坂本清】
全日本女子はリオ五輪では準々決勝で敗退し、期待された成績を残すことができなかった。リーグでそのリベンジを果たそうと燃えている選手も、五輪メンバーに選ばれなかった悔しさをぶつけようと意気込む選手もいる。そんな選手たちを率いる日立OGの女性監督たちの熱い戦いにも、注目してほしい。