武豊6度目のダービー制覇はこの馬と? エアスピネル全弟エアウィンザーに★8つ
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
兄の果たせなかったクラシック制覇へ エアウィンザー
エアスピネルの全弟エアウィンザーが2戦目で勝ち上がり(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
エアウィンザー 牡 馬体重:490kg(-4)
★★★★★★★★ 8点〔GIIクラス〕
騎手:武豊 厩舎:(栗) 角居
生産: 社台ファーム
馬主: ラッキーフィールド
父:キングカメハメハ
母:エアメサイア(サンデーサイレンス)
初戦は一旦抜け出したものの、ムーヴザワールド(★9つを獲得)の決め手に屈して2着に敗れた。2戦目の今回は2000mに距離を延長して臨んだが、2F目に10秒3を刻む速遅速のペース。あまり行き脚がつかなかったようで中団やや後ろからの競馬となったが、外から余裕のある脚色で差し切った。ラスト2Fは11秒5−11秒4という加速ラップ。今回の相手も中々手強いメンツであっただけに、今後に期待が持てる。
馬体診断
初戦時から仕上がりの良い馬体を披露。そこから今回はマイナス4キロでの出走となったが、更に実が入ってパンとしてきた。良血らしい見栄えの素晴らしい馬体は全兄エアスピネルとも同様。筋肉量も豊富でマイル〜2000m向き。ただし、距離適性自体は万能と言っていいだろう。繋の長さはあるが、これも兄同様で少し柔軟性に乏しい印象もあり、勝負所でのキレ不足という可能性も。
血統診断
秋華賞馬の母を筆頭に一族は活躍馬が多数。全兄エアスピネルは朝日杯FSで2着に入った後、今年のクラシック戦線では皆勤して4、4、3着。その兄の項目で語ったが、詰めが甘く善戦マンという危惧は的中してしまった。本馬もそうなる可能性は決して低くはない。とはいえ、安定感のある血統でもあるので、馬券的には常に注意を払っておくべきだろう。
馬券の狙い目→兄同様、マイル重賞位ならアッサリも。条件を問わず安定して走れるタイプで常にマークが必要。