【ノア】中嶋が杉浦を破り悲願のGHCヘビー初戴冠 ヤノマルフジがV6 柴田が潮崎に劇勝

高木裕美

中嶋勝彦が杉浦貴を破り悲願のGHCヘビー級王座初戴冠 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 23日のプロレスリング・ノア「GREAT VOYAGE 2016 in YOKOHAMA vol.2」神奈川・横浜文化体育館大会では、GHC4大タイトルマッチや、新日本プロレス、鈴木軍との抗争が繰り広げられた。
 メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、中嶋勝彦が30分を越える長期戦の末に杉浦貴を破り、悲願のGHC王座初戴冠を果たした。

腰を痛めた中嶋が30分近くに及ぶ激闘制す

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 両者は今年の3.19後楽園ホールでも同王座をかけて対戦。30分近くに及ぶ激闘の末、杉浦が雪崩式オリンピック予選スラムで勝利していた。
 シリーズ中に腰を痛めた中嶋は、テーピングをガッチリと巻いて入場。開始早々、杉浦のセコンドの鈴木みのるが介入しようとするが、中嶋のセコンドのマサ北宮が排除。以後、1対1の戦いとなる。

渾身のバーティカルスパイクで3カウント奪取 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 杉浦は、中嶋を「ガキ」呼ばわりし、ふがいないファイトを見せると、「終わりか」と何度も挑発。30分過ぎには、半年前のフィニッシュホールドとなった雪崩式オリンピック予選スラムを狙うも、中嶋は必死に抵抗し、頭突きで反撃。さらにミサイルキック、トラースキック、ジャーマンスープレックス、ランニングキックと怒とうのたたみかけから、渾身のバーティカルスパイクで、ついに3カウントを奪い取った。

4度目の挑戦での初戴冠に「長かった」

3年越し4度目の挑戦でついに初戴冠 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 3年越し4度目の挑戦での初戴冠に「長かった」と噛み締めるように答えた中嶋は「この新しい光と共に、みんなの心に残るプロレスをしていく」と宣言。「もう鈴木軍には渡さない。このベルトを守り続けていく。なぜなら、オレは止まらねぇ!」と、チャンピオンとして前を向き続けると訴えた。

「もう鈴木軍には渡さない。このベルトを守り続けていく」と宣言 【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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