【新日本プロレス】ノアコンビがIWGP王者ヤングバックスを撃破 ライガー&タイガー組が1回戦敗退の波乱

高木裕美

現IWGPジュニアタッグ王者ヤングバックスを撃破した石森&ACHのノアコンビが優勝宣言 【横田修平】

 新日本プロレス「POWER STRUGGLE」開幕戦となる21日の東京・後楽園ホール大会では、超満員となる1627人を動員。間近に迫った11.5大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)大会や、来年1.4東京ドーム大会に向けた覇権争いが繰り広げられた。

「Super Jr. Tag Tournament 2016」では、白熱の好勝負に会場が熱狂。30日の後楽園大会での準決勝戦、11.5大阪での決勝戦を前に、波乱が続出した。
 メインイベントでは、プロレスリング・ノアの石森太二&ACH組が、現IWGPジュニアタッグ王者であるマット・ジャクソン&ニック・ジャクソン組を撃破。今年の「日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦」を制覇した実力者コンビが、新日本マットで高らかに優勝宣言を叩きつけた。

王者組を相手に奮闘ACHに大歓声

王者組を相手に奮闘したACHに大歓声 【横田修平】

 共に飛び技を得意とする両軍は、序盤から目まぐるしい空中戦を展開。ヤングバックスはエプロンへのパワーボムや引っかき攻撃といったラフプレーを見せると、石森に左腕攻め。しかし、石森組も同時にジャーマンスープレックスを繰り出し、兄弟の絆に連係で対抗する。

ACHのミッドナイトスターと石森の450°スプラッシュを同時発射 【横田修平】

 場外でACHがダブルインパクト式のスーパーキックのエジキとなるも、石森はフランケンシュタイナーで切り返すと、合体技のインディーテイカーも阻止。ACHのミッドナイトスターと石森の450°スプラッシュを同時に発射し、現王者組から完璧な3カウントを奪い取った。

 試合後、マイクを握った石森は、敵地のリングで「このトーナメント、オレたちが優勝します」と堂々の優勝宣言。客席からも大「ACH」コールが発生する手応えに、石森は「苦戦はしたけれど、勝ったのはオレたち。この先、ベルトに挑戦してもいい。まずは優勝します」と、新日本での頂点獲りを訴えた。

田口&フエゴ組が2回戦進出

田口はライガーからギブアップを奪う金星で2回戦進出 【横田修平】

 獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクのレジェンドコンビは、田口隆祐&フエゴ組に破れ1回戦敗退となった。
 田口&フエゴは入場時の激しいダンスですでに息切れ状態。レジェンドコンビはベテランならではの厳しい攻めで容赦なく潰しにかかるが、田口は七色のヒップアタックで必死に抵抗。さらに田口は2人に続けざまにどどんを発射すると、ライガーの掌底、垂直落下式ブレーンバスターをしのいで、オーマイ&ガーアンクルで捕獲。ライガーが無念のギブアップ負けを喫した。

ロッポンギ・ヴァイス勝利も不協和音続く

バレッタが孤軍奮闘もロメロとはギクシャク 【横田修平】

 不協和音が続くロッキー・ロメロ&バレッタ組は、アンヘル・デ・オロ&ティタン組を下し、辛くも2回戦に進出した。
 敗戦続きのロメロに不満を隠せないバレッタは、試合中にも仲間割れをするなど、溝は深まるばかり。バレッタが孤軍奮闘するような形でデュードバスターでオロを仕留めると、ロメロは無邪気に勝利を喜ぶが、バレッタはうんざりした表情を隠せず。今後のトーナメント中に、空中分解する可能性も出てきた。

1/2ページ

著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント