【DEEP】 元谷友貴が完勝でRIZIN出場をアピール 榊原実行委員長も「スカッと決着を」
失意の2016年スタートとなった2人の対戦
昨年末のRIZINで失意の結果に終わった元谷(左)とDJ.taikiの一戦 【写真:田栗かおる】
今大会ではメインイベントでDJ.taiki(元DEEPバンタム級王者)と元谷友貴(DEEPフライ級王者)の元王者同士によるバンタム級(61.2kg)契約でのスペシャルマッチが実現。
両者はともに昨年末のRIZINへ出場するもDJは階級上の高谷裕之(高谷軍団)と対戦し判定負け、元谷は対戦相手のフェリペ・エフライン(ブラジル)が体重超過を起こし試合を受諾するもノックアウトに沈み(公式記録上は無効試合)、どちらも失意から2016年をスタートしている。
元谷は続いて4月の「RIZIN.1」に臨むも減量失敗から来る体調不良によりドクターストップで試合が中止。この失態の責任を取って保持したDEEPフライ級王座を返上し、8カ月ぶりの試合(8月27日、コドン・ヒョク戦)でようやく復活勝利を上げた。
一方、DJは昨年末から今回の対戦までの間に北岡悟率いるパンクラスイズム横浜の所属となり、10カ月ぶりとなる出場で元谷との対戦を迎えた。
元谷が大きなダメージを負わずに判定勝利
元谷がDJを終始コントロールし、大きなダメージを負わずに完勝 【写真:田栗かおる】
2R、プレッシャーを発して前に出て、元谷がDJを金網に詰める。ラウンド中盤、元谷が放った跳びヒザをキャッチしDJはグラウンドへ移行するが、ここでも元谷は1R同様に強さを発揮。三角絞めの形でとらえ、そこから反転してマウントポジションとなる。ここは脱出しスタンドに戻るDJだが、打撃の距離がつかめていないかクリーンヒットを奪えない。
3R、ここまでの展開を劣勢と見たかDJは逆に前へ出る。しかし元谷はこれを横にさばいてカウンターの左フックを入れ、ローを打ち込み出足を止めるなど、DJの土俵である打撃においても巧さを発揮。元谷は被弾があっても下がらず逆にDJを打ち合いへ呼び込むなど強気を崩さず、これが功を奏す形で最後まで大きなダメージを負わずに試合終了。寝技で強さを見せ、打撃でもDJと渡り合い、3−0の判定で勝利した。
榊原委員長も元谷参戦を「前向きに考える」
試合後は会場に訪れていた榊原信行RIZIN実行委員長に向かい出場をアピール 【写真:田栗かおる】
大会後、榊原委員長に感想を求めると、「いい試合だったと思います。(元谷は)この階級だったら日本を代表する選手。DJもいいですけど元谷が完勝だったと思うので、シュートボクセとの因縁もありますし、そういう意味では決着をつける舞台に大晦日がなればいいかなと。昨年末は向こうが体重オーバーで、4月は逆に本人のミスで組めなかったので、そういう意味ではスカッと体重が合うところで決着をつけさせたい。シュートボクセでもこの階級で何人か世界に通用する選手がいるので、元谷はぜひ前向きに考えて相談していきたいと思います」とコメント。DJ戦の勝利により、元谷は2年連続のRIZIN出場、そしてシュートボクセとの決着戦に大きく前進ということができそうだ。
長谷川は判定勝利もアピールできず
長谷川賢は階級を変えて望んだGPを辛くも勝利 【写真:田栗かおる】
1Rこそテイクダウンから巧みなグラウンドムーブで試合をコントロールした長谷川だったが、これまでにない落とし幅での減量が影響をきたすところがあったか2R中盤から失速。佐藤を肩固めでとらえるも一本を取り損ね、佐藤の投げでテイクダウンされるとスリーパーであわやのところまで追い込まれる。
3Rは両者とも消耗が見られたが、グラウンドへ持ち込みコントロールの時間を長くしたことで長谷川が判定2−1で辛勝。試合後、内容に反省の弁を口にした長谷川に対し、榊原委員長も「まずこのGPでしっかり結果を出し、まずはそこに目標を置くことだと思います」と話し、RIZIN再出場にはDEEPウェルター級GP制覇が先となる考えを示した。
その他、大会の全試合結果は以下の通り。
10月18日(火)東京・後楽園ホール
<DEEPバンタム級(61.2kg以下)5分3R>
●DJ.taiki
(判定0-3)
○元谷友貴
<DEEPストロー級(52.2kg以下)GP決勝戦 5分3R>
●小島壮太
(判定0-5)
○カンサトー
<DEEPウェルター級(77.1kg以下)GP一回戦 5分3R>
●桜井隆多
(判定1-2)
○奥野"轟天"泰舗
<DEEPウェルター級(77.1kg以下)GP一回戦 5分3R>
○長谷川賢
(判定2-1)
●佐藤洋一郎
<DEEPフライ級(56.7kg以下)>
●ランボー宏輔
(1R3:05 チョークスリーパー)
○安谷屋智弘
<DEEPフェザー級(65.8kg以下)>
○門脇英基
(判定3-0)
●オーロラ☆ユーキ
<DEEPライト級(70.3kg以下)>
○ムン・ジュンヒ
(判定3-0)
●ジャイアン貴裕
<DEEPフェザー級(65.8kg以下)>
○今成正和
(1R0:32 ヒールホールド)
●新里佳彦
<オープニングファイトDEEPバンタム級(61.2kg以下)>
○坂野周平
(1R1:23 フロントチョーク)
●横川凌真
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