【W-1】征矢が復帰 大森は「GET WILD」再結成を要求 初代王者・河野が現王者・稲葉に王座封印予告

高木裕美

約2カ月ぶりに復帰した征矢に「GET WILD」再結成を要求した大森 【横田修平】

 9日のWRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2016 UPDRAFT」東京・後楽園ホール大会では、2大タイトルマッチなどが行われ、912人を動員した。かつて全日本プロレスで一世を風靡した伝説のタッグチーム「GET WILD」の征矢学と大森隆男の2人が約3年ぶりに邂逅。ワイルド対決を制した大森が、タッグ結成を呼びかけるも、征矢は返答を保留した。

「GET WILD」の征矢と大森が約3年ぶり邂逅

【横田修平】

 両者は11年に全日本マットで互いの「ワイルド」の称号をかけて戦い、その後、意気投合。GET WILDを結成し、12年には世界タッグ王座獲得、年末の世界最強タッグ決定リーグ戦制覇を果たし、同年のプロレス大賞で最優秀タッグを受賞。人気バラエティー番組『アメトーーク』でも紹介された。
 だが、その後、征矢は負傷欠場中に全日本を退団し、WRESTLE−1へ移籍。GET WILDは自然消滅となったが、その後も2人は互いの「ワイルド」を貫いていた。

観客も渾身のワイルドコール

復帰戦は大森のアックスギロチンからのアックスボンバーで完敗 【横田修平】

 征矢は今年8月に右肩鎖関節脱臼及び靭帯損傷の重傷を負い長期欠場。約2カ月ぶりとなる復帰戦の対戦相手に、自ら大森を指名し、今回の再会が実現した。
 両者は共に『GET WILD』で入場。客席に向かって「どっちがワイルドだ!」と大森が問いかければ、征矢も「オレがワイルドだ!」と主張。観客も渾身のワイルドコールで盛り上げる。
 一歩も譲らないチョップ合戦から、征矢がワイルドボンバーを繰り出すと、大森も雪崩式バックドロップ、アックスギロチンドライバーからのアックスボンバーで3カウントをもぎ取った。

大森のタッグ復活要求も返事を保留

大森のタッグ要求に涙しながらも、あえて返事を保留 【横田修平】

 試合後、大森は「兄貴、相変わらず、タフでクールでワイルドだな」と、お互いのワイルドを確認し合ったことで、「オレたち、もう1回手を合わせて、ワイルドの道を一緒に究めないか」とタッグ復活を要求。この言葉に、征矢は感激のあまり顔面を“雨”で濡らせながらも、「オレも一日考えさせてくれ」と、対戦要求への返答を一日待たせた大森になぞらえ、自分もあえて返事を保留した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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