来季巻き返しへ鍵を握るのはオレだ! Bクラスチームの投打の若手を紹介

ベースボール・タイムズ

9月4日の巨人戦でプロ初勝利を手にした中日の小笠原。来季は2ケタ勝利に期待がかかる 【写真は共同】

 シーズンが終了に近づき、上位陣がCSへ向けて手綱を締め直す中、下位チームでは来季へ向けたチーム編成で確かな経験を積んだ若手たちがいる。来季のブレイクが楽しみなBクラスチーム所属の若手に注目したい。

今季2勝の小笠原がどう化けるか

 来季への狼煙(のろし)。セ・リーグの投手陣では、中日の小笠原慎之介の名前が挙がる。甲子園優勝投手からドラフト1位で入団した今季は、5月31日にプロ初登板初先発を果たして福岡ソフトバンク打線を5回1安打1失点に抑える好投を披露。味方の援護を欠いて白星が付かない登板が続いたが、先発9試合目、9月4日の巨人戦(東京ドーム)で7回6安打10奪三振3失点の内容で待望のプロ初勝利。同18日の東京ヤクルト戦(神宮)では7回途中4安打無失点で2勝目を飾った。来季は新監督の下で、どう化けるか。開幕ローテ入りからの2ケタ勝利を期待したい。

“超変革”を掲げて若手の抜てきが続いた阪神では今季、青柳晃洋、横山雄哉、島本浩也の3人がプロ初勝利を挙げた。中でも右アンダースローのルーキー青柳は7月下旬から先発ローテに定着して先発11試合で計4勝を挙げている。この経験を来季に生かしたいところだ。また、雨天順延で1軍デビューはお預けとなったが、高卒ルーキーの望月惇志がこの1年で大きく成長。大幅な球速アップに成功し、来季ブレイクの予感タップリだ。

 昨季優勝からBクラス転落が決まったヤクルトでは、開幕ローテ入りも2勝8敗、防御率5.91のまま右肩を痛めて離脱した原樹理のリベンジに期待。同じく杉浦稔大、竹下真吾といった近年のドラフト1位組の奮起が求められる。

若虎野手陣から今度は誰が台頭!?

 セ・リーグ下位チームの野手陣では、ヤクルトの大卒3年目の西浦直亨が7月からレギュラーとして出場。一時は3番打者を務めるなど存在感を示した。まだまだ課題はあるが、来季は伏兵の域から脱して覚醒してもらいたいところ。その素養は見せている。

 高山俊、北條史也、原口文仁が主力として台頭した阪神野手陣では、さらに板山祐太郎、横田慎太郎、植田海といった面々が来季の1軍定着を目論んでいる。開幕前に想定していた成長曲線を描くことができなかった江越大賀への期待も薄れてはいない。金本知憲監督からはチャンスを与えられるはずだが、それがいつまでも続く訳ではない。激しい生存競争の中で、誰が指揮官の信頼を勝ち取るかに注目だ。

 シーズン途中から森繁和監督代行に率いられた中日では、世代交代の真っ只中。高橋周平、福田永将がクリーンアップを務めるとともに、近藤真市投手コーチの息子である近藤弘基が7月に支配下登録され、ここまで20試合に出場。打率は1割台だが、8月2日の巨人戦(ナゴヤドーム)での3安打鮮烈デビューから、同14日、26日と2本のアーチを放って潜在能力の高さを垣間見せた。FA権を取得した平田良介、大島洋平の主力2人の今オフの動向が気になる中、若手の台頭は必要不可欠になる。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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