ホンダのF1挑戦の歴史が一同に ツインリンクもてぎにマシンが集結

田口浩次

1988年のターボエンジン最終年、16戦15勝を飾ったのはホンダのRA168Eという1500ccV6ターボエンジンだった。アイルトン・セナが初戴冠を決めたマシン 【田口浩次】

 ホンダが1964年のドイツGPに初出場してから52年。この間に、数多くの名車がF1に送り込まれた。オールホンダとしての挑戦だけではなく、エンジンメーカーとしての挑戦など、その関わり方は時代ごとに違うが、常に世界のトップを目指し続けたことは間違いないところだ。

 そんなホンダのF1マシンの歴史を目の当たりにすることができるイベントが、現在ツインリンクもてぎ内にあるホンダ・コレクションホールで開催されている(2016年10月10日まで)。これは、10月7日から始まるF1日本GPと連動しているので、一足先にツリンリンクもてぎで盛り上げて、鈴鹿サーキットでの日本GPへのテンションを高めていくことになる。

 これまでも日本GPに向けて、さまざまな展示を行っていたが、今年は、昨シーズンを戦ったマクラーレン・ホンダ「MP4−30」も並ぶ(MP4−30の特別展示は9月22日まで)。展示の最後を飾ったMP4−30の搬入風景を取材させてくれると言うので、ツインリンクもてぎへと足を運んだ。
(撮影:田口浩次)
 マシン搬入は、当たり前だが営業時間が終了した夜間に行う。コレクションホールの裏手に行くと、すでにマシンを搭載したトラックが待っていた。カメラをセットして、搬入作業を進めてもらう。詳細は上記映像を見てもらえばわかるが、とくに興味深いのは、マシンを降ろすときに、かなり緩やかな傾斜を作らなければ、F1マシンを降ろすことが不可能ということ。よくよく考えると、F1チームが運搬するときは、フロントノーズを外して運ぶので、クリアランス(空間)が足りないという問題は発生しない。だが、コレクションホールに展示しているマシンは、おいそれとノーズひとつ外すわけにもいかず、結果、運搬は非常に繊細な作業になっているわけだ。

 運搬用エレベーターからマシンをホール内に運ぶと、すでにマシンがずらりと並ぶ。これだけのマシンが並ぶとさすがに壮観だし、ホンダのF1との関わりの長さを感じることができる。

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