- 田口浩次
- 2016年9月13日(火) 17:15

ホンダが1964年のドイツGPに初出場してから52年。この間に、数多くの名車がF1に送り込まれた。オールホンダとしての挑戦だけではなく、エンジンメーカーとしての挑戦など、その関わり方は時代ごとに違うが、常に世界のトップを目指し続けたことは間違いないところだ。
そんなホンダのF1マシンの歴史を目の当たりにすることができるイベントが、現在ツインリンクもてぎ内にあるホンダ・コレクションホールで開催されている(2016年10月10日まで)。これは、10月7日から始まるF1日本GPと連動しているので、一足先にツリンリンクもてぎで盛り上げて、鈴鹿サーキットでの日本GPへのテンションを高めていくことになる。
これまでも日本GPに向けて、さまざまな展示を行っていたが、今年は、昨シーズンを戦ったマクラーレン・ホンダ「MP4−30」も並ぶ(MP4−30の特別展示は9月22日まで)。展示の最後を飾ったMP4−30の搬入風景を取材させてくれると言うので、ツインリンクもてぎへと足を運んだ。
(撮影:田口浩次)
マシン搬入は、当たり前だが営業時間が終了した夜間に行う。コレクションホールの裏手に行くと、すでにマシンを搭載したトラックが待っていた。カメラをセットして、搬入作業を進めてもらう。詳細は上記映像を見てもらえばわかるが、とくに興味深いのは、マシンを降ろすときに、かなり緩やかな傾斜を作らなければ、F1マシンを降ろすことが不可能ということ。よくよく考えると、F1チームが運搬するときは、フロントノーズを外して運ぶので、クリアランス(空間)が足りないという問題は発生しない。だが、コレクションホールに展示しているマシンは、おいそれとノーズひとつ外すわけにもいかず、結果、運搬は非常に繊細な作業になっているわけだ。
運搬用エレベーターからマシンをホール内に運ぶと、すでにマシンがずらりと並ぶ。これだけのマシンが並ぶとさすがに壮観だし、ホンダのF1との関わりの長さを感じることができる。