5連覇を狙うマドンナジャパンを紹介 第7回女子野球ワールドカップ見どころ
8月16日に行われた「マドンナジャパン壮行会」で決意を語る大倉監督 【(C)SAMURAI JAPAN】
7回目となる今大会は9月3日から11日にかけて、韓国・釜山の「キジャン ヒュンダイ ドリームパーク」にて行われる。出場する国と地域は、以下の12チーム。
【グループA】韓国、ベネズエラ、キューバ、パキスタン
【グループB】日本、カナダ、オランダ、インド
【グループC】アメリカ、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、香港
9月3〜5日にかけて行われる、グループ別の「オープニングラウンド」の1位と2位チーム、合計6チームが7〜10日の「スーパーラウンド」に進出。そして、11日に同ラウンド1位と2位が決勝戦、3位と4位が3位決定戦を行う。マドンナジャパンが目指すのはもちろん、同日18時から行われる決勝戦の舞台だ。
これまでの実績では、日本を筆頭にアメリカ、カナダ、オーストラリアが「世界4強」と呼ばれてきたが、近年、急成長を遂げているチャイニーズ・タイペイにも注目したい。しかし、日本とアメリカは頭ひとつ抜けていて、両チームともにスーパーラウンド進出はほぼ確実。「打倒アメリカ」を旗印に一致団結すれば、5連覇も決して夢ではない。
新世代をまとめる主将・志村
前回大会でも主将を務め、世界一に貢献した志村。今大会でも若手とベテランの融合した日本代表をまとめる 【Koji Watanabe - SAMURAI JAPAN】
今回は全20選手のうち、実に8選手が代表初選出。現役高校生で18歳の清水美佑(埼玉栄高)を筆頭に、19歳の田口真奈(環太平洋大)、20歳の小島也弥(環太平洋大)、田中露朝(尚美学園大)、船越千紘(平成国際大)、21歳の荒木未来(アサヒトラスト)、長池玲美菜(MSH医療専門学校)、そして、豪快な一発が魅力の有坂友理香(アサヒトラスト)ら、新世代選手が続々とマドンナジャパン入り。
しかし、可能性を秘めた若手選手たちではあるものの、国際舞台での実力は未知数。こんなときに頼りになるのがベテランたちだ。06年の第2回・台湾大会から代表入りした志村亜貴子(アサヒトラスト)、金由起子(ホーネッツ・レディース)は今もなおチームの中心として頼りになる存在。今年34歳になる主将の志村はチーム有数の俊足選手で、一方の金はいまだ衰えぬ長打力でチームのポイントゲッターとしての期待がかかる。
ヤクルト川端妹には主軸を期待
女子プロ界最大のスターで、ヤクルト川端慎吾の妹でもある友紀は、兄と同じく広角打法が持ち味 【Koji Watanabe - SAMURAI JAPAN】
前回大会でMVPを獲得した頼れる右腕・里 【Koji Watanabe - SAMURAI JAPAN】
緻密な野球は他チームを圧倒
日本らしい緻密な野球で世界5連覇を狙う大倉監督 【(C)SAMURAI JAPAN】
それでも、日本代表チームは油断することなく、気を抜くことなく、全身全霊を懸けて白球と対峙する。総合力に勝り、真摯に野球に向き合うマドンナジャパン。黄金のトロフィーはまたも日本にもたらされる可能性は高い。
9月11日の決勝戦終了後、マドンナジャパン戦士たちはどんな表情で最後の瞬間を迎えているのだろうか? その瞬間を、期待して待ちたい――。
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