山縣亮太「次に目指すのは金メダル」 男子400mリレー、銀メダル後コメント

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予選に続くアジア新記録で銀メダルを獲得した4×100メートルリレーの(左から)山縣亮太、飯塚翔太、ケンブリッジ飛鳥、桐生祥秀 【Getty Images】

 リオデジャネイロ五輪の陸上・男子4×100メートルリレーの決勝が現地時間19日に行われ、予選で全体2位だった日本(山縣亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥)は37秒60でジャマイカに次ぐ2位でフィニッシュ。日本は予選でマークした37秒68のアジア新記録を決勝でさらに0秒08縮めて、過去最高となる銀メダルを獲得した。

 以下は山縣、飯塚、桐生、ケンブリッジのコメント。

桐生「最高の先輩たちと走れて、最高の1日」

――レースの感想と銀メダルという結果について。

山縣 とにかく銀メダルという結果をすごく誇らしく思います。本当に気持ちよく、最高の舞台で幸せな気持ちで走れました。

飯塚 メダルを目標にしていたし、合宿の時からみんな強く「メダルを取る」という意識を共有して持っていたので、取れて良かったと思います。また次の東京五輪に向けても最高のスタートが切れたと思っています。

桐生 今日はこの最高のメンバー、最高の先輩たちと走れて、最高の1日です。今日はマジでもう、レースもいい感じだったので、銀メダルをしっかり見て興奮したいと思います。

ケンブリッジ 最高の気分です。ずっと目標にしていた舞台でメダルが取れたこともそうですし、そこで(ウサイン・)ボルト選手と一緒に走れたことも最高の時間になったと思います。

――昨日の予選から時間があった。北京五輪の時は、部屋の中が「動物園の檻(おり)状態」だったというが、今回はどうだったか?

山縣 僕は、午前中からブロックの確認で体を動かして。先輩たちと桐生とケンブリッジは、午前中に軽く体を動かして午後のアップに備えていました。リラックスした雰囲気の中で時間を過ごせたのではないかと思います。

飯塚 僕は3人と部屋が違うのですが、まず試合に向けて睡魔を残さないというのを一番に考えました。しっかり午前中に睡眠を取って、夕方5時くらいから緊張感がどんどん出てきてという流れで会場に行きました。午前中は、今日試合があるのか? という体の状態でした。

桐生 午前中はケンブリッジさんと2人でちょっとだけ動いて、午後は普通にユーチューブでお笑いとかを見ていました。明石家さんまさんの動画とか見てひとりで笑っていた。緊張しないようにして、午後(会場に)来ました。

飯塚「ロンドンの反省を生かした」

アンカーのケンブリッジ(左から2番目)は9秒台の選手を相手に逃げ切って2位を死守した 【Getty Images】

――今日の自分の走りをそれぞれ振り返ってほしい。

山縣 僕はスタートがカギになると思っていて、予選よりも良い形でまとめられるように飛び出しを意識しました。

飯塚 やはりスタートを思いきり出るというのが一番で。あと第2走者から第3走者のバトンで去年こけたんですけど、今日は思いっきりやることを目指してパワーアップしました。

桐生 練習の時から飯塚さんを信じて、どんなに思いっきり出ても追いついてくれると思っていたので、思いっきり本当に行きました。あとはケンブリッジさんがどんな良いスタートを切っても、絶対に(バトンを)渡してやろうという気持ちで走りました。

ケンブリッジ 3人が絶対に良いところで持ってきてくれると信じていましたし、実際に良いところで持ってきてくれました。4走(第4走者)はすごい選手がそろっていましたけれど、絶対負けないという気持ちで走りました。

――ボルトが隣にいたが、バトンを持ってちょっと前に出た時はどういう気持ちだった?

ケンブリッジ 正直あまり覚えていなくて……。100メートルが今までで一番あっという間でした。(ボルトにぶつかっていた?)バトンがぶつかっちゃって、バランスを崩してしまったのですが、(そこで)抜かれなくてよかったです。

――今回の走りで一番の特徴は何か?

飯塚 1走、2走が4分の1ずつ、あとは半足(バトンパス時の選手間の距離を)伸ばしました。(予選の結果を見て変えた?)予選はそれぞれちょっと詰まっていたので、攻めた方が良いということでそうしました。半足だともらう側が不安を持ってしまうので、4分の1にして思い切って出るようにしました。攻めた結果ですね。なので、みんな(バトンを)もらった人はかなり加速しやすかったと思いますし、バトンはかなり流れたと思います。前回のロンドンは全部詰まってしまって全然ダメだったので、その反省も踏まえて伸ばしました。

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