応援して良かったと思われる走りを 男子マラソン出場の3選手が意気込み

スポーツナビ

男子マラソンに出場する(左から)佐々木悟、北島寿典、石川末廣 【平野貴也】

 リオデジャネイロ五輪の陸上男子マラソンに出場する佐々木悟(旭化成)、石川末廣(ホンダ)、北島寿典(安川電機)が現地時間17日に会見を行い、本番レースに向けての意気込みを語った。

 3選手とも選手村内で最終調整を行っているが、「力を出し切りたい」(佐々木)、「1つでも上の順位を目指したい」(石川)、「全力を出し切って後悔のない走りを」(北島)と、本番での活躍を誓った。

 以下、会見でのコメント。

佐々木「しっかりと考え抜いて走る」

――現在の状態は?

 移動が長かったのでいろいろと大変でしたけれど、こっちに来てからは食事も取れていますし、故障もなく、問題なく練習ができているので、今のところは良いと思います。

――移動時間が長かったと思うが、機内ではどのように過ごしたか?

 いつも時差ボケがひどいので、成田空港からこっちの時間に合わせて就寝時間や食事の時間を合わせてきました。着いてからは、すぐにこっちのリズムに合わせることができたので、今回はスムーズにいって良かったなと思っています。乗り換えの空港では、女子マラソンを最後だけ見て、まだ時間がだいぶあったので、軽く体を動かしたりほぐしたりしていました。

――北海道の合宿後はどのように過ごしたのか?

 一度、延岡に戻って3日くらいいて、九重(の山)に上がって、大まかな調整は日本で全部行ってきました。こっちに入ってからは、今日軽く刺激を入れて、あとは試合までジョギングでつなぐ形です。今日は、選手村の中で1キロを5本やりました。思ったよりもまだ動かせたかなという感じです。まだ体が硬いところがあるので、自分で調整したり、トレーナーさんの力を借りたりしたいなと思っています。

――当日の気候がまだ分からないが、暑さ対策は?

 試合ではあまりサングラスを付けたりしないのですが、日差しが強いので、練習では付けたりしています。当日もこれぐらい強いようだと、レースでも付けないといけないかなと思っています。帽子は、悩んでいます。あまり好きではないので。あまり付けたことがないものを急に付けても……と思っているので。気候は、今の予報だと雨で涼しいということなので、そうなった場合は女子マラソンとはちょっと違った展開になると思うので、どっちに転んでも良いように準備していきたいと思っています。

――ハイペースか、スローペースかということ?

 そうですね。涼しくなればハイペースになると思っていますので。その場合は、周りを見ながら行きたいですね。どこでペースの変化が起こるのかは読みづらいですが、いつも25キロを過ぎてから。そこから何回対応できるかを判断しながら走りたいと思っています。全部に反応するのは多分できないので。1回付いていって、次は反応しないとか自分の体と相談しながらやっていかないとダメだと思っているので、しっかりと考えて最後まで走り抜きたいなと思っています。

――宗猛総監督からのアドバイスは?

 口酸っぱく、疲労だけは残すなと言われてきました。冬と同じような感覚で(調整を)やってはダメだと会うたびに言われてきたので、自分でも気を付けてやってきました。オンとオフをうまく切り替えろ、根詰めてやるなと。北海道の合宿中は、チームメートと市場や名物を見に行ったり、お土産を見たりしましたね。(ナマモノの)刺身は食べられないので残念でしたけど。そういう気分転換はやってきたつもりです。

――レースの目標は?

 ケニアやエチオピア以外にも、なかなか強い選手がたくさんいますし、天候もまだはっきりとは分からない状況です。どういうレース展開になるのかは分からないですが、その中で今までの練習の成果を出して、しっかりと考え抜いて、42.195キロで力を出し切れる走りをして、皆さんに応援して良かったなと思われる走りをしたいと思っています。

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