錦織も「信じられなかった」逆転勝利 マリー戦へサーブの修正が急務
モンフィスとの準々決勝に勝利した錦織。次戦はメダル獲得を懸けてマリーと対戦する 【Getty Images】
錦織は五輪で初のベスト4入り。日本勢96年ぶりのメダル獲得へあと1勝とした。次戦の準決勝では世界ランキング2位のアンディ・マリー(イギリス)と対戦する。
以下は試合後の錦織のコメント。
集中力が下がる場面があると信じていた
1セット目を良い形で勝って、2セット目はもう少しギアを上げておくべきでしたけど、モンフィスのディフェンスだったり攻めもだんだんと良くなっていたので、最後まで勝負がもつれました。特にファイナルセットはほぼ劣勢で、ブレークポイントをしのいだり、きわどい場面もたくさんありながら逆転勝利だったので、ひとまずはうれしいですね。
――第2セット以降、なかなかファーストサーブが入らなくて、モンフィスがリターンエース狙いでバンバン打ってきて苦しい展開だったが?
サーブがやはり今日は苦労しましたね。特にそれがファイナル(セット)を苦労した要因ですし、ファースト(サーブ)が入ってくれないと良いリズムを作れず、セカンド(サーブ)をかなり攻められていたので、明日には修正しないとマリーには勝てないですね。
――タイブレークで0−4になった。諦める気持ちはなかった?
そうですね。自分がすべて悪かった。ミスが早かったり。1試合目のタイブレークも0−4スタートだったので、なるべく1ポイントずつプレーしました。モンフィスのメンタル的にも落ちる場面というか、集中力が下がる場面も絶対にあると信じていたので、最後、数ポイントはすごく良い形で取れました。やはり、ああいうプレーをなるべく最初から心掛けたかったですね。
――終わった瞬間はどういったことを感じた?
一瞬、やはり信じられなかったですね。3−6ダウンでしたし、ファイナルもずっと劣勢だったので。モンフィスがくれたポイントも、ダブルフォルトもありましたけど、その中で逆転勝利できたのはすごくうれしかったですね。
――4年前のロンドン五輪のベスト8をまずはクリアして、日本テニス界的には96年ぶりのメダルへ、大きく踏み出したが?
ここからがメダルの懸かる試合になってくる。マリーというあまり得意ではないというか、苦労している選手なので、しっかり頭をクリアにして、また明日に臨みたいと思います。
――いつものトーナメントと一緒で、「準決勝を勝てばメダル」ということは意識しないで決勝を見据えて戦う?
そうですね、1試合ずつですね。メダルを目指すのはもちろん目標ではありますけど、とりあえず負け続けているマリーなので、そこに集中してしっかりプレーしたいと思います。
――マリー戦でポイントになるところは?
ディフェンスがすごくいい選手なので、なるべく自分も守りにいき過ぎずに自分のテニスをなるべく心掛けて、もちろん攻撃的にプレーしないと勝てない選手なので……また考えます。
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