【新日本プロレス】オカダ2連敗で5選手が同点首位で最終戦へ 棚橋が土壇場からの5連勝 丸藤も生き残り

高木裕美

オカダがファレに敗れまさかの2連敗。5勝3敗の10点で並ぶオカダ、棚橋、後藤、ファレ、丸藤の5選手が12日の両国で優勝決定戦進出を争う 【横田修平】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1CLIMAX 26」第15戦となる神奈川・横浜文化体育館大会では、Aブロック公式戦5試合が行われ、超満員となる4065人を動員した。この日の結果により、オカダ・カズチカ、棚橋弘至、後藤洋央紀、バッドラック・ファレ、丸藤正道の5選手が、5勝3敗の10点で首位に並ぶ展開に。優勝決定戦進出者は、12日の東京・両国国技館での最終公式戦に委ねられた。

後藤は8年ぶり2度目の優勝に望み

真壁を下した後藤は「G1のGは後藤のG!」と怪気炎 【横田修平】

 メインイベントでは、後藤洋央紀が地元・神奈川県出身の真壁刀義を撃破。「G1のGは後藤のG!」と、8年ぶり2度目の優勝へ怪気炎を上げた。
 意を決してCHAOS入りしたものの、何の実績も残せていない後藤は、その覚悟を示すべく、場外戦で真壁に鼻から出血させると、ミドルキック、村正、バックドロップ、串刺しラリアット、ダイビングエルボードロップ。真壁も延髄ラリアット、ジャーマンスープレックスからスパイダージャーマンで投げ、キングコングニードロップを狙うが、後藤は間一髪かわす。ラリアットの相打ちでは打ち負けた後藤だが、旋回式の牛殺し、GTRとたたみかけて勝負を決めた。

「G1のGは後藤のG!」と絶叫

【横田修平】

 試合後、後藤はリング上から「優勝するぞ! G1のGはなんだか分かるか? そう、G1のGは後藤のG!」と絶叫。最終公式戦で戦うノアの丸藤が「G1のGはGHCのG」と発言していたと聞くと、「オレは最初から優勝しか見えていない。G1のGは後藤のGだと証明する」と、リング上の結果で正しい答えを導くと言い切った。

オカダはまさかの連敗で決勝進出に黄信号

ファレのバッドラックフォールがさく裂 【横田修平】

 単独首位に立っていたオカダ・カズチカは、宿敵バッドラック・ファレに屈し、まさかの大失速。史上3人目のIWGPヘビー級王者としてのG1制覇という目標が、さらに遠のいた。
 これまで何度も辛酸をなめさせられてきたファレに対し、オカダは足元を狙う巨体対策を見せるも、ファレはおかまいなしに場外で客席に投げると、踏みつけ攻撃。

【横田修平】

 オカダも150キロ超えのファレをボディースラムで投げきると、1発目のグラネードはドロップキックで阻止。しかし、ツームストンは持ち上げられず、ジャーマンスープレックスからのレインメーカーを狙ったところ、ファレがラリアットで切り返し、すかさずグラネード、バッドラックフォールで粉砕した。

 大阪での石井戦に続く2連敗で、頭ひとつ飛びぬけた状況から、ほかの4選手と横並びとなったオカダ。同点1位には、直接対決で敗れている丸藤、ファレもいることから、決勝進出は非常に厳しい状況となった。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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