イチロー、3球三振で7試合ヒットなし ジーター、グリフィーからのメッセージ
ジーターが語るイチローとの思い出
ジーターは自身の運営するサイトで、ヤンキースでチームメイトだった2012年のイチローとのエピソードをつづった 【写真は共同】
タイトルは、「More than 3000」。
日本メディアからインタビューのリクエストが殺到したことから、こうした形で思いを言葉にしたのかもしれないが、最後のエピソードが興味深かった。
2012年10月13日、ジーターはタイガースとのリーグ優勝決定戦の第1戦で、守っているときに左足首を骨折した。彼は試合後、考えをまとめるため、そして着替えるために、クラブハウス脇の小さな部屋にいたという。すると、ユニホーム姿のイチローがやって来て、足首の状態を聞く。ジーターが、「骨折だ、もう終わりだ」と言うと、イチローは頷いただけで、静かに横に座る。とはいえ、何かを口にするわけではない。
ジーターが着替え終わり、立ち上がると、イチローも立ち上がる。
イチローは結局、一言も言わなかったが、ジーターはこう結んだ。
「イチローが何を言おうとしていたのか、分かっていたと思いたい」
凄まじい、言葉のない会話である。彼らのレベルにだけ分かるやり取りなのだろう。
グリフィーはいつ電話する!?
「3001本を打ったら電話する」
これも真意が分からないが、イチローの周りの人というのは、揃いも揃って、言葉が少なく、説明がない。
ただ、彼らの会話はそれで成立する。不思議な世界である。