【新日本プロレス】棚橋が丸藤とのエース対決制しG1連覇へ望み オカダは石井に破れるも単独首位をキープ

高木裕美

丸藤を下した棚橋は3連敗からの4連勝でG1連覇に望み 【横田修平】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1CLIMAX 26」第13戦となる6日の大阪・大阪府立体育会館大会では、Aブロック公式戦5試合が行われ、超満員札止めとなる5270人を動員した。この日の結果により、オカダ・カズチカ(5勝2敗=10点) が単独首位をキープするも2敗目を喫し、棚橋弘至、丸藤正道、後藤洋央紀、真壁刀義、バッドラック・ファレの5選手が、4勝3敗の8点で追う展開となった。

ハイフライフローで丸藤とのエース対決制す

【横田修平】

 メインイベントでは“逸材”棚橋弘至が“方舟の天才”丸藤正道に勝利し、4勝目をGET。3連敗からの4連勝で、2連覇へ夢をつなげた。
 両者はこれまで3度シングルで対戦し、棚橋が2勝1敗。今回が12年9.23神戸ワールド記念ホールでのIWGPヘビー級王座戦以来、約4年ぶりの一騎打ちとなった。
 棚橋は右ヒザ攻めで虎王を警戒。しかし、丸藤はエプロンサイドへパイルドライバーで突き刺す非情な攻撃を見せると、さらにプランチャ、フロムコーナートゥコーナー。逆水平チョップの連打で棚橋の胸板を真っ赤に染め上げる。

【横田修平】

 棚橋も不知火をファイナルカットで切り返すひらめきを見せると、ダルマ式ジャーマン、スリングブレイドからハイフライフローを狙うが、丸藤は虎王で迎撃。しかし、棚橋もポールシフトをツイストアウンドシャウトで切り返す。気合を入れるべく吠えた棚橋は、スリングブレイド、スタンド状態へのハイフライフローからの正調ハイフライフローで勝利を奪い取った。

3連敗からの4連勝でオカダを追走

【横田修平】

 腕の負傷により断腸の思いでの欠場となった6.19大阪城ホール大会の無念を晴らした棚橋は、「棚橋弘至が、やっと、やっと、大阪に帰ってきたぞ!」と大声援を送ってくれたファンに感謝。「G1クライマックス、出遅れましたけど、今日の勢いに乗って、ちょっくら2連覇してきます」と、改めて史上3人目となる2連覇を誓うと、観客のアンコールに応えてエアギターを3度演奏。なおも欲しがる観客に「4回目はプレミアだから、4回目は優勝してからやる」と誓うと、「大阪の皆さん、愛してまーす!」で、大会を締めくくった。

【横田修平】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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