野球・ソフトボールが五輪復活 NPB・熊崎会長らが喜びの会見

ベースボール・タイムズ

ボールを手に喜びの表情を見せる日本ソフトボール協会の徳田会長、全日本野球協会の市野会長、日本野球機構の熊崎会長(左から) 【ベースボール・タイムズ】

 ブラジル・リオデジャネイロで行われたIOC総会において、2020年東京五輪で野球・ソフトボールを含む5競技18種目が正式種目として追加採用されることが決定した。現地3日(日本時間4日早朝)での採決を受け、一般財団法人全日本野球協会、公益財団法人日本ソフトボール協会および一般社団法人日本野球機構の3会長がそろって都内で記者会見を行い、喜びの声を上げた。

<出席者>
全日本野球協会・市野紀生会長
日本ソフトボール教会・徳田寛会長
日本野球機構・熊崎勝彦会長

以下、記者会見の抜粋
市野会長:今回のIOC総会での決定におきまして、2020年東京五輪での野球・ソフトボールの復帰が決まりました。大変うれしく思っております。関係者に深く感謝を申し上げたいと思います。20年の大会はもちろんですが、それ以降の大会でも引き続き競技として採用していただけるように、野球・ソフトボールの国際的な普及、振興について、これまで通り地道に努力して参りたいと思います。

徳田会長:(採用決定の瞬間に)みんなで歓声を上げた次第でございます。みなさんの尽力のおかげでこういう結果となり、本当にうれしく思います。ご存じの通り、ソフトボールは2大会、五輪競技から外れたものですから、大変苦労しました。ソフトボールは生涯スポーツとして多くの方が楽しんでおられますが、競技スポーツとしての側面が減ってきてしまっていたので、いろいろな苦労をして参りました。(正式種目に)決まったからには、今、着々と日本チームが金メダルを取れるように組織して、準備しておりますので、ファンのみなさまにソフトボールの魅力を勝利としてお届けできるように頑張っていきたいと思います。

熊崎会長:ひとことで言って大変喜ばしいことでありまして、内心ホッとしております。競技大会組織委員会の森(喜朗)会長を始め、組織委員会のみなさん、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)の(リカルド・)フラッカーリ会長を始め、関係団体の並々ならぬご尽力によってこのような結果がもたらされたと痛感しております。この場をお借りして、深く感謝申し上げたい。

 NPBとしましては、正式種目に復活したことは野球・ソフトボールが世界的に普及を成し遂げていく、大きなきっかけになることは間違いなく、多くの日本の青少年たちが野球・ソフトボールに対して大きな夢を抱き、育てて行くための大きな礎になることは間違いないと確信しております。これに安堵(あんど)することなく、野球・ソフトボールの普及、振興活動を世界的に強化していくという一貫した姿勢を今後とも取り続け、来年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、その後のプレミア12での国際大会での経験を積み上げて、侍ジャパンの強化を着実に図り、日本の野球界全体の底力と野球のすばらしさを世界に示して行く絶好の機会を得たと考えています。野球を国際ステージに引き上げるという指向性が非常に大事になる。今後もそういった方向性をしっかりと胸に秘めながら、努力していかなければいけないと思っています。

「苦労も吹っ飛びます」と熊崎会長

――決定の瞬間に最初に思い浮かんだものは何でしたか?

徳田会長:込み上げるものがありました。と言いますのは、(五輪競技では)2大会なかったものですから、いろいろな苦労、残念だった思いがありましたので、何とかここで「復活できた!」という喜びが非常に大きかった。

市野会長:とにかくホッとしました。IOCの決定はなかなか大変だとも思いましたし、これからがスタートだなということを改めて感じました。とにかく、“やれやれ”というのが正直な感想です。

熊崎会長:ホッとしたということで、大変うれしさが込み上げるものがありました。それと同時に20年の五輪の大舞台、しかも東京における大舞台で、日本の野球の底力を世界に示すということについて、みんなが結束してやらなければ、ということで強く心を新たにしました。

――ここまで来るにはさまざまな苦労があったと思いますが?

徳田会長:苦労はいくつかありました。なんとかしなければ、という中で署名活動などを行ったり、いろいろなことを議論しました。仲間作りが必要だということで、東南アジアまで指導に行きましたし、イラクにも行きました。何とか仲間づくりをしようとした日々を振り返り、今、大変込み上げてくるものがあります。

市野会長:野球ではNPBと一体で、アマチュアとしてサポートするということでいろいろなことをやって来ましたが、苦労というよりも楽しみでした。直接的には、熊崎会長の方がご苦労いただいたのではないかと思っておりますので、熊崎会長にお聞きいただければと思います。

熊崎会長:苦労はしましても、このように念願が結実しましたから、そんな苦労も吹っ飛びますよ。振り返れば、今までやったことのない侍ジャパンとヨーロッパ代表の強化試合を東京ドームで行ったこともありました。あの試合はヨーロッパ全土に生放送されたわけでありますが、そういった積み上げをして、野球を世界的に理解してもらう。野球はすばらしいソースである。日本の国技であり、文化的公共財である。日本の野球のすばらしさを含めて世界に示して行く。さまざまな積み重ね、活動を通じて、野球というものが大きな力を持っているスポーツなんだということをしっかりと分かっていただいた。みなさんとともにいろいろな活動を行ってきたことを、今更ながら懐かしく思い出されます。苦労といったものではございません。当たり前のことでございます。関係者の並々ならぬ努力とご判断というものが大きな力となって結実したということで、改めて感謝申し上げたい。

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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