「世界一奪還」小久保監督が力強く宣言 WBC1次ラウンドの組み合わせ決定

スポーツナビ

小久保監督、イチローと面談へ

「世界一奪還」を目標に掲げた小久保監督 【スポーツナビ】

以下は主な一問一答

――日程、対戦国が決まっての率直な気持ちは?

小久保監督 13年に代表監督ということでスタートしたわけですが、17年WBCに向けてのスタートということで、いよいよ本番が近づいてきて身が引き締まる思いを感じています。

――キューバ、中国、オーストラリアという対戦相手について。

小久保監督 今の時点で対戦国が決まったばかりで、大雑把なイメージしかないので、これから各チーム、どの選手が来るのか情報収集から分析という作業に入っていきます。まずは1次ラウンド、2次ラウンドが東京でできるということで、日本のファンの皆さんの後押しをいただけることをプレッシャーに感じることなく、力に変えて戦っていけることが一番だと思います。

――注目はキューバとなると思うが、その印象は?

小久保監督 個人的に大学生のときに衝撃を受けた国で、スピードに加え、しなやかさ、強さを兼ね備えた野球をする印象を持っています。ただ、日本もトップの選手が集まって戦うわけですから、自分のパフォーマンスを発揮してくれれば必ず勝てる相手だと思っています。

――3月開幕ということで、例年より1カ月早い真剣勝負となるが、選手にはどのような調整を期待している?

小久保監督 その前の11月に強化試合があって、そのあとのオフの過ごし方は選手個々には伝えようと思います。例年より1カ月早い開催は、選手にとって少なからず負担になるとは思いますが、第1回から世界一を勝ち取った日本として恥ずかしくない戦いをしなければいけない。そのためにも、選手たちにはWBCという舞台への特別な準備を望みますし、選手もそれに備えて十分準備してくれると思います。

――8月に監督自ら渡米して日本人メジャーリーガーと面談することを話していたが、日本メジャーリーガーの必要性をどのように感じている?

小久保監督 WBCは世界トップの選手たちが集まる世界一を決める戦いですから、メジャーリーグで戦っている選手たちの必要性は感じています。ただ、個々の選手の問題がありますので、その辺も含めて直接会って話をしてこようと思っています。来週中には行って、その辺を詰めてこようと思います。

――イチロー選手の招集については?

小久保監督 イチローとももちろん会うアポイントは取っていますので、直接会って話をしてこようと思います。

――あらためてWBCに対する抱負を。

小久保監督 世界一を奪還するしかないという思いで、それを目標にやってきたので、その目標を達成できるようにしっかり準備をしていきたいと思います。

11月の強化試合は本番の予行演習

WBCに向けての意気込みを語った熊崎コミッショナーと小久保監督 【スポーツナビ】

――メジャーリーガー招集のためにNPBとして何をしようと思っている?

熊崎コミッショナー トップチームを編成するのが基本。小久保監督のもと、どういうチームを編成するのか、最善の判断をされると確信していますが、個人的には日本人メジャーリーガーに参加してもらいたい気持ちは持っています。われわれとして、できる限り最大限の努力をしていきます。いずれにしても世界一奪還という目標に尽きるわけですが、それに向かってまっしぐらに進みます。

――世界一奪還へどのような戦いぶりを期待する?

熊崎コミッショナー チームが結束して最大限の力を発揮して伸び伸びと、そして世界一のカップを持ってくることに尽きます。結束第一。小久保監督のもと、必ずやそういう姿勢でやっていただけると確信しています。

――11月の強化試合の位置づけは?

小久保監督 本番までに集まれる最後の機会ですから、本番に招集するであろう選手を中心に編成したいと思います。その選手たちが翌年のWBCに向けて、どういうオフを過ごしてくれるか。そういう意識付けも必要だと思います。まず本番を見据えた予行演習、そういう集まりにしたいと思います。

――11月の強化試合でメジャーリーガーの招集は?

小久保監督 投手に関しては難しいかなと思いますが、これもアメリカに行ってみて、その辺をどう考えるか確認してからの話になると思います。

――最大限バックアップするという話でしたが、日本のドラフトを経ないで渡米したレッドソックス田澤純一投手については?

熊崎コミッショナー 今ここで即答できないですね。いろいろ検討を要する事項があるので、幅広くベストチームを作っていくために、侍ジャパン関係者がいろいろな検討をしているのは承知しています。日本野球界やメジャーなどいろいろな野球界が発展するために、最善の道筋はどこか。そのための努力は尽くしていきます。

――田澤投手と会う予定は?

小久保監督 日本人メジャーリーガー全員と会う予定です。

大谷の指名打者出場もある!?

――ここまでのチーム作りの手応えは?

小久保監督 一番最初は26歳以下の縛りがあった招集だったんですが、その後に何度か招集した中で、現時点では、その当時にこういうふうに伸びてほしいなと思う選手たちが着実に力をつけて成績を残してきてるなと手応えを感じています。ただ、何よりも侍ジャパンが発足して、彼らに「日本球界を引っ張るのはわれわれなんだ」という使命感がしっかりと根付いてきたのが一番の収穫ですね。

――WBCのチーム構成は?

小久保監督 ある程度、頭の中にあるんですけど、過去に招集したことのないメジャーリーガーと常連選手のコミニュケーション、チームの和が本番には必要になってくると思います。

――事前の準備について。11月の試合とWBC大会前の合宿などの構想は?

小久保監督 11月は試合に使わないかもしれないですけど、ロースターの選手を集めて同じユニホームを着て、という考えは一応伝えているので、12球団の理解を得られればと思います。今日、3月7日の初戦が決まったので、それから逆算して、過去の合宿期間を検討しながら、より具体的な集合日をこれから定める作業に入っていきます。

――キューバが同組になったことで、ウィンターリーグなどを視察する予定は?

小久保監督 現時点ではないですが、日程が決まったので、これから必要性があれば行くことになると思います。今日いろいろ決まったので、より具体的に作業を進めていこうかなと思います。

――かなり日程が詰まっているが、超短期決戦の戦い方は?

小久保監督 一番はやはり投手力だと思います。日本の誇る投手力がカギになると思います。今までとの一番の違いはWBCは球数制限があるということで、やはり1試合に先発型の投手を必ず2人用意しなければいけないのかな、と。球数制限がひとつポイントになってくると思います。あとは普段自分のチームでやることのないサインがWBCでは必要で、私がそこで出し切れるかということだと思います。

――北海道日本ハム・大谷翔平の起用方法は?

小久保監督 指名打者での起用を考えたことはあります。招集するなら投手でという考えですけど、次の登板まで間隔が空いたときに使えるのかどうかも、日本ハムとも話をしなければいけないですし、そういう作業もここからやっていこうと思います。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント