出番なしのイチロー、次回先発の機会は? 「無理に打たせることはない」と監督明言
15試合ぶりに出場機会がなく、チームメイトを迎えるイチロー(右端) 【写真は共同】
ここで、この日はスタメンから外れていたイチローの出番かと思ったが、マゴワンがそのまま打席へ。ネクストバッターズサークルで彼がバットを振っている時点でおかしいとは思ったが……。
その時点で10対0。もう、それ以上投手を使いたくなかったのだろうが、試合後、ドン・マッティングリー監督は、あの場面でイチローを起用しなかった理由をこう説明している。
監督はホームでの達成を考慮せず
「3000安打が迫っているのに?」と聞かれたときは、「分かっている」と前置きした上で正論を口にした。
「無理矢理、打たせるようなことはしたくない。あくまでのチームの勝ちが前提だ」
数日前にもマティングリー監督は、「マーケティング的なことを考えれば、チームはホームで3000安打を打って欲しいと考えているはず。そこを考慮するか?」と尋ねられて、「その答えはNOだ」ときっぱり否定している。
これがシーズン最後の数試合なら別なのかもしれないが、今の段階では、あくまでも勝利が優先――。
「われわれの外野手3人は悪くない」
ただ、本来この試合はジャンカルロ・スタントンに代えてイチローをスタメンで使うつもりだったよう。ところが、スタントンが前日の試合で2安打2打点の活躍を見せたことで、監督の気が変わった。スタントンの勢いを止めたくなかった。
結果的にはそれが功を奏している。この日の初回、そのスタントンが2ランを放って3対0。チームはその後も優位に試合を進めたのだ。