トヨタ自動車が悲願の都市対抗初優勝 佐竹が今大会2度目の完封でMVP
出場18回目にして悲願の初優勝を遂げたトヨタ自動車 【写真は共同】
トヨタ自動車は2回に4番・樺澤健のソロ本塁打、多木裕史のタイムリーで2点を先制。4回には河合完治の犠牲フライで1点を追加すると、7回にも坂田篤彦のタイムリーで加点した。投げては佐竹功年が8安打を浴びるも、要所を締めるピッチングで11三振を奪って完封した。佐竹は今大会、1回戦の七十七銀行戦以来2度目の完封勝利を記録した。
日立製作所は4回に1死一三塁のチャンスを作るも、5番・中村良憲がセカンドフライ、6番・田中政則がセカンドゴロと無得点に終わったのが響いた。創部100年の節目に初優勝を狙ったが、決勝で涙を呑んだ。
主なコメント
うれしいの一言。選手一丸になってやってくれた。本当にありがとうと言いたい。都市対抗に勝つということで、かなりのプレッシャーの中でやってきた。守備は安心して見ていられた。打撃はいつも通りの打撃ができた。佐竹は100点満点です。
■トヨタ自動車・佐竹功年
(主将、エースとして大車輪の活躍。MVPにあたる橋戸賞も獲得した)
日本一の応援のもと優勝できて本当に幸せ。今日の投球は100点。夏に弱いと言われたけど、ここから常勝軍団を築き上げたい。
■トヨタ自動車・細山田武史
(プロ野球・福岡ソフトバンクから2016年からトヨタ自動車に入社。正捕手としてチームを支えた)
優勝できたから100点。ピッチャーの力で勝てた。優勝目指してやってきてその通りになって良かった。
表彰一覧
優勝旗である黒獅子旗を受け取る佐竹。投手として4勝、主将としてもチームをまとめた 【写真は共同】
佐竹功年(トヨタ自動車)
4試合4勝 30回・36奪三振・防御率0.30
■久慈賞(敢闘賞)
梅野無我(日立製作所)
■小野賞
日立製作所(茨城/日立市)
創部100年目を迎えた今年、周囲の注目を集める中で期待に応えた
■首位打者
多木裕史(トヨタ自動車)
17打数10安打・打率5割8分8厘
■打撃賞
中村良憲(日立製作所)
18打数7安打6打点・打率3割8分9厘
■若獅子賞(新人で活躍した選手に贈られる)
藤岡裕大(トヨタ自動車)
田中俊太(日立製作所)
菅野剛士(日立製作所)
■特別賞
きらやか銀行(山形/山形市)
創部65年目で初出場。山形県民の期待に見事応え、県勢として初勝利を挙げた
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