出遅れ、苦しい前半戦を過ごした男たち
鳥谷、中村ら復活の後半戦になるか!?
打率2割3分5厘と打撃の安定感が失われている今季の鳥谷
打率2割3分5厘と打撃の安定感が失われている今季の鳥谷【写真は共同】

 いよいよ後半戦に突入する2016年プロ野球。ここまでの個人成績を振り返ると、充実のシーズンを送る者がいる一方で、大きな期待を受けながらも、不振や故障に悩む者もいる。今回は、豊富な実績を持ちながらも低迷し、後半戦の巻き返しを図る男たちに注目したい。

選球眼は健在も打率が低迷する鳥谷

 前半戦を終え、両リーグの打率ランキングの下位に目を移すと、そこに驚きの名前があることに気付く。セ・リーグでは規定打席到達者26人中25位、打率2割3分5厘の鳥谷敬(阪神)、パ・リーグでは同30人中最下位、打率2割1分5厘の清田育宏(千葉ロッテ)である。


 プロ入り以降、打率2割5分を下回ったことがなく、打率2割8分以上が計8年という安定感を誇っていた鳥谷だったが、プロ13年目の今季は開幕からバットが湿って打率1割に低迷。ようやく開幕21試合目で打率2割台に乗せ、5月中旬から徐々に快音も聞こえたが、6月14日から自己ワーストとなる28打席ヒットなし。打順も定まらない中、前半戦を打率2割3分5厘、6本塁打、27打点で終えた。


 チームトップの61四球の選球眼は健在だが、守備面でも計10失策と精彩を欠いている状況で、12年シーズンから続くフルイニング出場(前半戦終了時点で662試合)も危ぶまれる立場に追い込まれている。今年6月で35歳。新生・金本タイガースの主将として、『超変革』をけん引するはずが、ここまでは大きく期待を裏切ってしまっている。


 一方、昨年5月に月間40安打を記録するなど打率3割1分7厘を残して打撃開眼に成功した清田は、今年のオープン戦でも36打数15安打の打率4割1分7厘と絶好調だったが、3月・4月を打率2割5分で終えると、翌5月は月間打率2割7厘と低迷。さらに続く6月も月間打率2割5厘と長期スランプに陥り、7月13日には2軍での再調整を命じられた。現在30歳。チーム自体の調子は悪くないだけに、焦らずに一度つかんだはずの感覚を取り戻してもらいたい。

畠山、松井稼、中村は2軍暮らしも……

 野手陣では、昨季26本塁打&105打点でリーグ優勝に大きく貢献した畠山和洋(東京ヤクルト)が、ここまで本塁打わずか1本のみ。腰痛による離脱から、開幕には「4番・一塁」で間に合ったものの、4月に背中の張りを訴えて登録抹消。6月5日のオリックス戦(神宮)でようやく今季1号弾を放ったが、同11日のロッテ戦で左手首の骨挫傷を発症し、実戦復帰まで約2カ月かかる見込みだ。今季45試合で打率2割4分5厘、1本塁打、18打点。真中満監督にとっても大きな誤算だった。


 昨年7月に日本通算2000安打を達成した松井稼頭央(東北楽天)も出遅れた。「3番・センター」で開幕を迎えたが、開幕から18打席連続ヒットなしとつまずくと、35試合出場で打率1割9分、2本塁打、10打点のまま6月11日に不振を理由に登録抹消。現在はファームでバットを振り込んでいるが、40歳という年齢を考えると復調するという確信は持てない。踏ん張りどころだ。


 本塁打王争いでは、今季もおなじみの面々が名を連ねるが、本来ならその中にあるべき中村剛也(埼玉西武)の名前がない。スタートは良く、3月・4月を打率2割8分6厘、2本塁打、8打点で終えると、5月は月間9本塁打を放って計17打点をマークしたが、6月に入って急ブレーキ。左股関節痛による離脱もあり、6月は11試合で本塁打0、7月8日のオリックス戦(西武プリンス)で約1カ月ぶりのアーチも、ここまで打率2割5分5厘、12本塁打、33打点の数字は、侍ジャパンの4番を務めた男としては随分と物足りない。

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