大阪桐蔭・根尾、報徳学園・小園らに注目 100回大会の主役へ――逸材1年生ずらり
145キロのストレートを武器に、1年生ながら強豪・大阪桐蔭高のベンチに入った根尾 【松倉雄太】
デビュー戦で145キロ計時した根尾
176センチ74キロの右腕・根尾は香川での小豆島高戦で、初めて公式試合でのマウンドに立った。0対0の4回1死満塁のピンチで、西谷浩一監督が「この状況でどれだけできるか」とリリーフ送り出したが、暴投で与えた1点のみに抑えた。球速表示のあるレクザムスタジアムのスピードガンで最速145キロを計測し、場内がざわついた。その後も平均的に140キロ台の直球を披露し、スライダー、カーブを織り交ぜたピッチングで3回3分の2を投げて7奪三振と上々のデビューを果たした。流れを変える雰囲気を持った選手で、野手としてのセンスも見せる。
飛騨高山ボーイズ時代には2015ジュニアオールジャパン(NOMOジャパン)のメンバーで活躍。同時に昨年、青森で行われたアルペンスキー回転の全国中学生大会で、合計タイム1分34秒02で優勝するなど野球以外の素質の高さも見せてきた。学業でもトップクラスの成績で進学。「野球ノートには、しっかりとよく書いている。こちらが読むのが大変なくらい」と西谷監督は根尾のまじめな性格の一端を話す。背番号18で迎える初めての夏。ドラフト候補左腕・高山優希(3年)ら投手陣は豊富だが、2年後の100回記念大会まで期待を抱かせるピッチングを楽しみにしたい。