【TAKA&タイチ興行】 スーパーJカップ参加は金丸とタイチ 次大会では金丸&デスペvs.KES!?
ボディースラムマッチ、ラダーマッチなど変則ルール
TAKAが悪賢さを発揮し、デスペラードに勝利 【横田修平】
序盤はハイレベルなアームロックの攻防、グランドの攻防とクリーンな展開。さらにTAKAがジャストフェイスロックで捉えるなど攻勢を強める。デスペラードもエルボーで打ち勝ちギターラ・デ・アンヘルを決めてフォールに入ろうとするが、ルール的に無駄な動きに。その後お互いボディースラムを狙っていくが、デスペラードが成功させようとすると、TAKAはうまく西永レフェリーをサミングで見えなくさせてから、これを無効に。その隙を突いて逆にボディースラムを決めると、これは西永レフェリーが見ており、試合が決まった。
デスペラードはラダーからのボディープレスを決め、タイチを破った 【横田修平】
GHCジュニアのベルトを獲得したタイチだが、次の試合はラダーマッチ。リング中央にベルトが吊り下げられ、これをはしごを使って奪った方が勝利し、さらにGHCジュニアのベルトが渡されるという展開になる。
凶器の使い方はタイチの方が上で、はしごを折りたたんでデスペラードを攻撃し、さらに股間にぶつけて悶絶させる。途中には「てめえ、調子にのんなよ」といいながらマスクに手をかけるシーンもあったが、なんとかデスペラードも反撃。タイチがラダーをセットしベルトを取ろうともたつくところを、これを揺らして阻止。そして逆にラダーに上り、一番上からダイビング・ボディ・プレスを決め、これでタイチをKO状態に。デスペラードはベルトを奪い取り、勝ち点2とGHCジュニアのベルトを獲得した。
TAKAは変則ルールを見越して蛍光灯と有刺鉄線バットを持ち込んだが、通常ルールとなってしまった 【横田修平】
この試合も序盤はクリーンな攻防から、TAKAがジャストフェイスロック。さらに場外でもジャストフェイスロックに捉え、ぎりぎりまで絞めていくが、金丸はなんとかカウント19でリングイン。その後もTAKAがラリアット、ランニングニー、首四の字と優勢に出るが、金丸が1度目のタッチアウトを決める。さらに延髄蹴りからバックドロップ。TAKAもうまくよけて脇固めからジャストフェイスロックに捉えるなど粘るが、金丸の2度目のタッチアウトに沈み、この結果4人全員が勝ち点2で並ぶことになった。
金丸とタイチがそれぞれ勝利
イスの上にディープインパクトを落とし、権利証とベルトを奪った金丸 【横田修平】
この試合のルールはイスの使用OKで、一度相手にイスをヒットさせれば勝利というルールに。しかしこれには「1回かましただけではつまんないですよね」とデスペラードが提言し、結局イスを使った攻撃でフォールを取った方が勝ちのルールに。
序盤からイスでの攻防になるが、場外に落ちた金丸を追いかけ飛ぼうとしたデスペラードに金丸はイスで迎撃し叩き落す。さらに場外の薄いマットの上でDDTを食らわし、鈍いゴツンという音が響き渡る。
さらにリングに戻してもコーナーにイスをセットしてデスペラードをぶつけるなど、金丸が優勢に進むが、デスペラードも金丸をブレーンバスターでいすの上に落とすなど反撃を見せる。さらにギターラ・デ・アンヘル、フロントキックで金丸を倒してフォールに入るが、これはイスを使ってないので認められない。ならばと金丸のうえにイスをセットしボディープレスを狙うが、これは金丸によけられる。そこから金丸がイスを使ってデスペラードを動けなくさせると、イスに座らせて、さらにその前にイスで橋のような状態を作ると、その上にディープインパクト(コーナーからの飛びつきDDT)を決め、3カウント。
これで金丸がスーパーJカップの出場権を獲得したとともに、GHCジュニアのベルトも“元さや”に戻ることになった。
目指すは決勝での鈴木軍対決?
最後はタイチ式邪道クラッチでカウント2を奪った 【横田修平】
TAKAがサミングからジャストフェイスロックで絞り上げ、タイチはギブアップするが、これは認められず試合続行。この後はアックスボンバー合戦、TAKAのフロントキック、タイチの延髄、即頭部へのミドルキックと激しい攻防になり、タイチもズボンを脱いで仕留めに入る。トラースキックを狙うが、ここはTAKAがよけて、ニールキック、トラースキック、さらにサミングから丸め込み。これは避けられると、逆にタイチが延髄蹴り3連発。そしてタイチ式外道クラッチでフォールに入ると、これがカウント2が入り、試合を決めた。
最後はいつもの「TAKAタイチ、2ばーん、あーあ」で締めた 【横田修平】
タイチはマイクを握ると「おい、もうこんなのやめようぜ。死んじまうよ」と1日3試合の過酷な大会は嫌だと主張。これにはTAKAや金丸も「もう終わりだ! 絶対やんねえぞ、こんなこと」と賛同する。
そして出場権を獲得できなかったTAKAは「まあよ、負けて悔しいけど、タイチ、信さんよ、今日は負けた。俺たちの分も背負ってよ、Jカップ、鈴木軍の力、見せてやろうぜ! 鈴木軍のやり方っていうのを、生ぬるい奴らに教えてやろうじゃねえか。なんならKES(ランス・アーチャー&デイビー・ボーイ・スミスJr.)も行くよ」と結束力を高めた。この言葉に、会場に来ていたKESの2人がリングに近づくと、それぞれのメンバーと拳を合わせた。
また出場権を得た金丸は「Jカップでは鈴木軍の『心に残るプロレス』を見せてくるよ。鈴木軍のな」とノアのキャッチフレーズを持ち出し、意気込みを伝える。
そしてKESの2人もマイクを握り、「いい試合、いいショーだった。KESは楽しんだよ」(アーチャー)、「おめでとう。でも次はKESが出場し、誰が倒れているかな? 注目だ」(スミスJr.)と話すと、TAKAも「そういえば俺ら、チャレンジマッチでやったよな。よし、次はノブとペが行くぞ! 俺たちはやったから。次回のカード、ひとつ決まったな」と早くも次回大会の予告と決定カードを告げた。
最後はタイチが「順当に俺とノブが出場権を取った。ありきたりだけど、Jカップ、俺とノブで決勝をやろうじゃねえか。鈴木軍対決。タイチvs.金丸」と話すと、観客からは声援が送られる。ただタイチは「本当にそう思っているか?」と告げると、TAKAが「わけねえだろ」という突っ込みをいれ、最後は「TAKAタイチ、2ばーん! あーあ」で大会を絞めた。