アウェーでの里村戦に臨む紫雷イオ「スターダムの存在感を輝かせる」

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アジャ、浜田文子らに並べたのがうれしい

昨年末のワールドオブスターダムも里村の指名だったが、今回も逆指名となり「風が吹いているな」と感じたと話す 【スポーツナビ】

――そんな中で7月2日、新潟でセンダイガールズのビッグマッチで里村選手と戦うことになります。今回は里村選手が持つベルトに挑戦することになりますが、それも6月5日の名古屋大会で逆指名されたわけですよね?

 逆指名でしたね。鬼の形相でした(笑)。「挑戦してこいよ!」と。

――昨年末、ワールド・オブ・スターダム王座に挑戦する際も、里村選手が指名してきました。その時お話を聞いた際は「来たか」と思われたと話していましたが、今回はどうですか?

 赤いベルトに関しては自分が指名されたと言いつつ、スターダムのベルトを取り返すものだったのですが、今の私は4本のベルトを巻いているので「めっちゃいいじゃん」という感じです。5本目ゲットですよ! 風が吹いているなーと(笑)。

 さらに言うと、(挑戦するには)どんなベルトでもいいというわけじゃなくて、里村明衣子が巻いているベルトを、里村明衣子自らの発言で挑戦が決まるというのがこれ以上ないことですよね。里村選手の厳しさというか、やっぱり“女子プロレス界の横綱”じゃないですか? そこまで言われるがための実績や実力、有無を言わさぬ存在感があるわけですよね。男気といいますか、誰が見ても芯が通っていると。私はベルトを4本巻いて、この半年で15回のタイトルマッチを戦いましたけど、里村選手の場合は、いつでもどこでもベルトを懸けるわけではないですよね。

――確かに、昨年に設立したベルトですが、次が2度目の防衛戦です。

 滅多にやらないということは、挑戦者をすごく吟味しているということじゃないですか? 今までやった相手がアジャ・コング選手だったり、初代決定戦の相手も浜田文子選手だったり。その中に紫雷イオが入ってこれたというのがうれしい上に、「挑戦して来いよ」ということですから、願ったり叶ったりですよ。

里村ファンを掻っさらうつもりで

――ただ里村選手に話を聞いたところ、「アウェーの会場で他団体のタイトルマッチのプレッシャーを味わうときが来たと思っている」と話していました。実際、日本で他団体に上がるプレッシャーは久しぶりだと思いますが、その点はいかがですか?

 プレッシャーはないですね。常にプレッシャーはあるようでないです。いつもスターダムというホーム、自分の家でやらしてもらっているので、確かにそれとは大違いな環境なのはものすごく覚悟しています。けれど、それが逆に楽しみです。そこで里村選手のファンを掻っさらおうと思うので。それこそスターダムが8月27日に新潟大会(新潟市東プラザ)もありますので、そこにお客さんを引きずりこんでやろうと思います。ベルトと共に。

 それぐらい貪欲に行きます。アウェーということを恐れるよりも、こうしてやろう、ああしてやろうという気持ち、野望を持って乗り込むほうが自分は燃えるので。最初は絶対、里村選手の地元だし、絶対、「里村コール」があると思います。でも試合が進むにつれて、「あいつもすげえな」と思わせる自信もあるので、里村選手を応援している人たちにも認めさせるような試合をして、さらにベルトを奪います。

――もしベルトを奪うとなると、下半期は20回以上のタイトルマッチがあるかもしれませんね(笑)。

 いきたいですね! 確かに他団体のベルトには挑戦したい時もあったんですよ。それこそ「ベストフレンズ(藤本つかさ&中島安里紗)」とか。楽しみにしていたのですが、何故かやることができなかったので……。だから、久しぶりにゾクゾクする試合ができるんじゃないかなと思っています。

いつでもどこでも誰でもかかって来い!

来年でデビュー10周年。挑戦してくる相手に対しては拒まず、「誰でもかかってこい!」 【スポーツナビ】

――今、名前が挙がりました「ベストフレンズ」との試合のように、ファンが見たいと思っているカードが実現できない現状もありますが、イオ選手としてはそういう試合をもっとやってみたい?

 うーん……、1つは、やりたいという相手がパッと出てこないですよね。それは今やっていることがすごく充実しているからだとは思います。
 ただ来年の3月でデビュー10周年になるので、そこの興行とかでは、試合をやりたいなと思っています。10周年の締めなので、何かしらやりたいなと。そこでは普段はできない相手とやりたいなと思っています。

 ただ、誰ですかね? いなくはないですけど、実現できるかというのもあるし……。ただ、(対戦したい相手は)多くはないです。

――それこそ、逆に挑戦してきて欲しいというのはありますか?

 そうですね。割と私、誰でもウェルカムなので。どんな外国人でも「ノー」とは言ったこともないですし、どんな奴にも「ノー」とは言っていないので。どのベルトでも、どのタイミングでも、私はタイトルマッチでも連戦ができるので。できるのでというか、やるので。いつでもどこでもかかってこいよと(笑)。

――それでは最後になりますが、改めて里村選手との戦いに向けての意気込みをお願いします。

 アウェーの中でも紫雷イオ、スターダムの存在感を思いっきり輝かせます。そして新潟から世界に、センダイガールズのベルトを、この私が発信させてさしあげます。みなさん、楽しみにしていてください!

(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)
■センダイガールズ10周年記念大会「女子プロレスBIG SHOW in 新潟」
7月2日(土)新潟市体育館 開場17:15 開始18:00


<センダイガールズ ワールドチャンピオンシップ>
[王者]里村明衣子
[挑戦者]紫雷イオ
※王者・里村、2度目の防衛戦
※特別レフェリー・和田京平

<セミファイナル タッグマッチ>
DASH・チサコ、橋本千紘
ライディーン鋼、アジャ・コング

<第4試合 タッグマッチ>
カサンドラ宮城、木村響子
長浜浩江、朱里

<第3試合 6人タッグマッチ>
志田光、ナイラ・ローズ、KAORU
松本浩代、井上貴子、神取忍

<第2試合 シングルマッチ 危険ですから目を合わせないでください>
アレックス・リー
アイガー

<第1試合 シングルマッチ>
岩田美香
浜田文子

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