アウェーでの里村戦に臨む紫雷イオ「スターダムの存在感を輝かせる」

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センダイガールズ新潟大会で里村が持つベルトに挑戦する紫雷イオ 【前島康人】

 センダイガールズプロレスリングの10周年記念大会「女子プロレスBIG SHOW in 新潟」が7月2日(土)に新潟市体育館で開催される。

 メインイベントでは里村明衣子が持つセンダイガールズ ワールドチャンピオンシップに、スターダムの紫雷イオが挑戦する。昨年末に里村を破ってワールド・オブ・スターダム王座を取り返し、2016年に入ってからは、ハイペースで数々のベルトを懸けた戦いを行ってきたイオ。今回は里村からの逆指名で、他団体のベルトへ挑む。

 里村とのシングルマッチを控えるイオに、現在の調子や心境などを聞いてみた。(取材日:6月16日)

現在は「脂が乗りに乗っている!」

ハイペースでタイトルマッチをクリアし、自身でも「乗りに乗っている」と自負する 【スポーツナビ】

――先月にはスターダムの欧州遠征で4つ目のベルト()を獲得。現在、絶好調かと思いますが、自身で振り返っていかがですか?

 自分で言うのもなんですけど、脂が乗りに乗って、勢いにも乗っています。今、紫雷イオ、脂乗ってるなって自分でも思います。ずっと上り調子なので。
 コンディション的にも、内容的にも、自分で乗りに乗っているなという中で、ベルトも増えてきているわけなので、自分で思っているだけでなく、結果も出せていますよね。

インタビュー時はゴッデス・オブ・スターダムのベルトを保持。しかし、この日の試合で王座陥落している

――タイトルマッチも負けなしで来ました。

 タイトルマッチのペースもすさまじいことになっていますよね(笑)。
 前回の後楽園が5月15日でしたが、その後、欧州遠征に出発して、ヨーロッパでの3大会3日間、1日はトーナメント(初代SWA世界王座決定トーナメント)で3試合しているので、全5試合戦っているのですが、全部タイトルマッチ絡みです。

 さらに帰国してからもすぐにタイトルマッチをやっていますし、私は自覚がなかったのですが、この上半期だけで15回のタイトルマッチをやっているらしくて。半年で15回って、月に2回以上のペースですから、とんでもないハイペースですよね。

――それでも、疲労より充実感の方が上回っている?

 そうですね。疲れている場合じゃないですよね(笑)。まあ人間なんで、多少のコンディションの波はありますけど、そこはチャンピオンとして、覚悟を持ってベルトを巻かしてもらっているので、気合いと気持ちで、そんなものは精神力で吹っ飛ばしています。

自分のスタイルを貫けるようになった

この上半期は多くの外国人選手と戦ってきたが、その中でも紫雷イオのプロレスを貫き通せるようになった 【スポーツナビ】

――欧州遠征では海外の選手と戦ってきたわけですが、印象は?

 未知の外国人選手と戦うってことで、不安はあるし、どう考えてもアウェーなので、どんな洗礼を受けるか分からなかったですけど、自信を持って「これがスターダムだ」、「これが紫雷イオだ」っていうものを、いい意味で、どこの世界でも我を通すことができるようになってきたなと思います。

 今まではその場その場で合わせようとしていて、合わせることで勉強しようと思っていて、「郷に入れば郷に従え」ということで、メキシコではルチャ・リブレ、アメリカではアメリカン・プロレスと。自分自身も意識していて、あとは外国人と戦っている感覚があったのでそういうことをしていたのですが、今は逆で、あまりどこの国籍とかを気にせずに、自分は自分の世界に引きずりこめばいいんだなと。合わせてやってきた経験があるから、合わせられる対応力もついていたからこそだと思うんですけど、どこの国の選手とかを気にせず、どこに行っても紫雷イオであり、スターダムのプロレスをバチッと見せられるような意識に考え方が自然と変わったなというのはありますね。

――やはりそれはスターダムの王者として、自分のスタイルが確立されてきたから?

 そこは大きいですね。やっぱり王者って不動のものじゃなきゃいけないし、どっしりと構えていないといけないので。もちろんその場その場のスタイルを学びたいので合わせることは合わせますけど、やっぱり一本芯を通さないと。こっちが王者なので、ドンと構えて、試合でも自分のワールドに引き込みたいというところはありますね。

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