【新日本】オカダが内藤を倒しIWGP王座返り咲き チャンピオンのままG1優勝を宣言

高木裕美

内藤を倒しIWGPヘビー級王座に返り咲いたオカダ 【横田修平】

 19日の新日本プロレス「DOMINION 6.19 in 大阪城ホール」大阪・大阪城ホール大会では、6大タイトルマッチが開催され、超満員となる9925人を動員した。
 メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合では、前王者オカダ・カズチカが王者・内藤哲也を倒し、わずか2カ月で王座返り咲き。内藤の執ような呼びかけにより来場した木谷高明オーナーの目の前で、2年連続での王座奪取を果たした。

怒とうのレインメーカー3連発で内藤を撃破

オカダの要求とおり「1対1」での戦いに臨んだ内藤だったが… 【横田修平】

 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成以来、“制御不能”な言動で新日本マットをかき回し続ける内藤に、大阪のファンはブーイングと歓声で迎え入れる。LIJのセコンド3人を引き連れて入場した内藤だが、会場の「帰れ」コールとオカダのアピールに、素直に3人を退場させ、1対1での戦いに応じる。

 内藤は開始早々、マットに寝そべり観客のヒートをあえて買ってみせると、花道で走り込んでのドロップキック。しかし、オカダも背後から走り込んでのドロップキックでお返し。オカダのレッドインク、内藤のプルマブランカはいずれもロープエスケープ。

怒とうのレインメーカー3連発で3カウントを奪取 【横田修平】

 20分を超え、互いに疲労のピークに達する中、互いに笑顔を見せながらエルボーを打ち合うが、オカダがヒザから崩れ落ちた直後に、意地のドロップキック3連発。ツームストンとデスティーノの応酬から、オカダのレインメーカーがついに炸裂するが、なんとカウント2。オカダはならばとジャーマンスープレックスから再度レインメーカーを狙うと、内藤はこれを切り返してデスティーノを狙うも、オカダはこれを許さず、怒とうのレインメーカー3連発でついに3カウントを奪い取った。

「あせったよ」と真っ向勝負の内藤に敬意

「チャンピオンのまま優勝するぞ」とG1優勝を宣言 【横田修平】

「愛している」という大事なIWGPベルトを奪い返したオカダは、「内藤さん、あせったよ」と、「トランキーロ、あせんなよ」が決めゼリフの内藤に最大級の賛辞。「内藤さん、セコンド乱入なしでもやるじゃん。さすが、IWGPを巻いた男だと思った」と、その力を認めた上で、「これが新日本プロレスのIWGPの戦いだ!」とアピールした。
 さらに、今年の「G1クライマックス」について、「今年はオレがチャンピオンのまま優勝するぞ。なんでか分かるか。レェェヴェルが違うんだよ、バカヤロー!」と絶叫。

【横田修平】

 これまで相性の悪かった1.4東京ドーム大会だが、今年はメインイベントで初めて勝利し、ジンクスを破ったことで、「もうひとつ叶えたいのがチャンピオンのままG1優勝。今年、東京ドームのメインは叶ったので、今年はG1優勝もいただきます」と、新年からの勢いで新たな勲章獲りを宣言した。

 また、今回はセコンド不在マットとして「親離れ」の機会を与えてくれたマネージャーの外道に対しては、「どれだけ離れようとも、あとからついて来るのが外道さん。体力を使うんで、やっぱり外道さんにマイクは任せたい」と、まだまだ二人三脚は続けながら、「新日本プロレスを世界の新日本にして、いろんな未来に連れて行く。まだまだ新日本プロレスに金の雨が降るぞ!」と、自分(+外道)が、これからの新日本を引っ張ると宣言した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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