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ドラ1候補・吉川が日本代表へ奮闘
大型ショート・京田との競演に刺激
日本代表選考合宿に参加している中京学院大・吉川(右)と日大・京田。身体能力を生かしたプレーが身上の吉川と堅実なプレーの京田とプレースタイルは違うものの、お互いを認め合う
日本代表選考合宿に参加している中京学院大・吉川(右)と日大・京田。身体能力を生かしたプレーが身上の吉川と堅実なプレーの京田とプレースタイルは違うものの、お互いを認め合う【写真=高木遊】

 身体能力の高さを生かしたスピードあふれるプレーで好守を連発、打っては逆方向を意識するバッティングで5試合連続安打を放ち通算22打数8安打・打率3割6分4厘――「3番・ショート」として第65回全日本大学野球選手権で中京学院大を初出場初優勝に導き、一躍全国区となった吉川尚輝。攻守にドラフト上位候補に違わぬ活躍を見せ、6月17日から神奈川・バッティングパレス相石スタジアムひらつかで開催されている第40回日米大学野球の日本代表選考合宿のメンバーに堂々選ばれた。

2日間で5打数無安打と結果出ず

 そんな吉川だが、合宿2日目となる18日の練習後、「なかなか結果が出せない」と肩を落とす。この日の紅白戦では柳裕也(明大)のストレートに見逃し三振、左の変則横手・斉藤大将(明大)の変化球を引っ掛けてセカンドゴロ、中京学院大の同僚・柳川優太のストレートに詰まってセカンドゴロ。前日の152キロ右腕・佐々木千隼(桜美林大)に空振り三振、伊藤将司(国際武道大)にセカンドゴロだったため、2日間合わせて5打数無安打に終わる。試合前のフリーバッティングではライトフェンスを越える一発も放ったが、「結果を求めすぎているせいか自分に変なプレッシャーをかけている。引っ張りを意識して体が開いてしまう」と欠点を把握しているものの、実戦での結果が出ないことにもどかしさを感じている。


 守備では、内野手として選考されている候補選手は「選手には大会中のケガを考慮していろいろなポジションを守ってもらいたい」という横井人輝・日本代表監督の構想のもと、吉川も本職のショートをはじめ、サード、セカンドを守った。この日はサードゴロ、セカンドゴロ、ショートゴロとそれぞれ1回ずつさばいたが、森下翔平(東海大)の痛烈なショートへのゴロを、逆シングルで取りにいき、ヒットにしてしまう場面があった。吉川は「ああいうところでアピールしていかないといけない。ミスがもったいない」と悔やんだ。

5秒88のスピードは貴重な存在

 横井監督は「アメリカ相手には早々打てない。塁に出るのが大前提だが足を使って攻撃していきたい」と俊足の選手を選出する意向を持つ。50メートル走の自己ベストは5秒7で、18日に測定した50メートル走では「体が重かった」と言いつつも5秒88を記録。また、同じショートでドラフト上位候補として注目され、吉川のキャッチボールのパートナーを務める京田陽太(日大)は「プレーにスピード感があって勉強になる」と認めるその身体能力の高さは日本代表にとって貴重な存在なのは間違いないはずだ。


 実戦では攻守に結果を残せていないものの、2年冬以来となる日本代表候補合宿で「レベルが高いし、いろいろなリーグの選手と話せる機会はなので自分としては楽しんでいる」と前を向く。「ライバルだし、刺激になる」という京田ともしっかりとコミニケーションを取っているようで、宿舎では馬鹿話で盛り上がっているとのこと。この日はイレギュラーしたセカンドゴロをしっかりとアウトにした京田の守備に「確実にゴロの正面に入っているから対応ができる。常に見て勉強している」と振り返り、自身のレベルアップに余念がない。


 選手権の優勝後に「次の目標は日本代表のユニホームを着ること。守備でアピールしたい」と意気込んでいた吉川。「明日は何も考えずやっていきたい」と3日目で本来の能力を発揮し、日の丸のユニホームを身にまとうことはできるのか!?

スポーツナビ

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