ル・マン24時間レースがスタート 直前のグリッドには人、人、人

田口浩次
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提供:トヨタ自動車

スタートを間近に控えるル・マン24時間レース 【写真提供:トヨタ】

 もしかすると、ル・マン24時間レースは、世界でいちばんグリッド上の観客数が多いレースかもしれない。現地時間午後3時にスタートを切った「第84回ル・マン24時間レース」だが、じつはそのレースセレモニー自体は昼過ぎにはスタートしている。

 というのも、F1や国内レースなど、他のカテゴリーのレースでは、レース前にグリッドと呼ばれるマシンが並ぶ場所に、チーム関係者やメディア、そしてスポンサーなど一部の人間が、この場所に入ることができる。その後、グリッド上から関係者が離れるとレーススタートという手順を踏んでいる。

人であふれたグリッドウォーク。果たしてどれだけの人がグリッド上にいるのか、想像もつかない。このグリッドウォーク中は、「第84回ル・マン24時間レース」に参戦したエントラントごとの国歌が流れる。もちろん、日本の「君が代」も流れた 【田口浩次】

 このル・マン24時間レースも、その手順そのものは同じ。12時25分にピットウォークオープンとなり、ピットレーンに入れるようになり、13時15分になるとグリッドオープンとなって、グリッド上に人が入れるようになる。違いはグリッド上にいる人の数だ。グリッドウォークパスが販売されることはなく、チームからスポンサー等への配布となるのだが、その枚数が桁違いに多い。その違いは写真を見てもらえれば、一目瞭然。もはや人に埋もれて、グリッド上にあるマシンの姿が一切見えない。

グリッドウォーク中にドイツのRTLテレビのインタビューを受ける5号車の中嶋一貴。今年への意気込みを聞かれ「もちろんベストを尽くす。あとは運が味方すれば!」と答えていた 【田口浩次】

中嶋一貴がグリッドにやってきて、最初にしたのは、24時間を共に戦う5号車に手を触れること。相棒への挨拶だろうか? 【田口浩次】

 チーム関係者にチケットについて聞くと、これだけの人手にも関わらず、グリッドウォークパスはとても貴重で、毎年その確保と配布先のリストアップが大変なのだと言う。また、トリビューンと呼ばれているスタンド席は、値段自体は85ユーロ(約1万200円)と高値ではないのだが、このスタンド席の人気は高く、チームが予約する分でほぼ完売してしまうという。

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